>>823

 (ジッポーライターの蓋を開き、ホイールを回して点火、 用紙の右端から 火を点ける)
 (すぐに 炎がメラメラと燃え広がっていき、 陸は 炎上する紙から手を離して、ガラステーブルの上に そっと置く)

 (これで 日下部総一が計画した暴走装置の秘密は闇に葬られ、 作戦は次の段階に移行する)

陸 (安心したまえ、 日下部君……)

 (道半ばにして亡くなった 親友への想いを胸に、 徐々に灰になっていく図面を 陸が静かに見詰めている……)


       (カブト 第36話より)