こんなことここに書き込むのもどうかとは思うけど

実はウチの父親も漏れが生まれる前から障害をもっている。
昔土木作業員をしていて右足を失っている。
顔は赤ん坊の時に囲炉裏でやかんをひっくり返してやけどの跡が
ケロイド状に残っている。
片足不自由な癖に酒好きで酔って帰ってきて階段で転んで
割れた眼鏡の破片が左眼に入り失明している。

それでも漏れや姉、家族すべてを養ってきた。
決して健常者でも近いとは思えないような道のりを歩んできた。
漏れが28歳になった今猛烈に感謝している。

このあいだ父の体に腫瘍が見つかり、癌の疑いがあるので
検査入院した。
漏れは会社を休んで検査手術に付き添い、心から無事を祈った。
結果は良性腫瘍だった。

正直たまらなく嬉しかった。今思い出しても涙が出そうになる。
そのときはこらえきれずに両親の前で泣いてしまった。
子供の頃に父と毎週日曜日に繁華街に遊びに行ったり、
足が不自由な癖に漏れのために一緒に野球をしてくれたことが
ホント走馬灯のように頭の中をグルグル回った。

今までも一番尊敬する人を問われて、
「父です。」
と答えられる自分がとても誇らしかった。

そんな父にとても深く感謝している。
人の痛みを知ることのできる大人になろう。