終わらない物語
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm25225953
さて、幾つか固い表現がありました。
「お祭りという概念であった私」「杞憂」「お祭りそのものが魂となって」

こういう箇所、とか他の部分も実は、正確さを重視したせいか、どうも柔らかい雰囲気の物語としては、やさしくない文章に傾いている気がします。
ただ、こういう固いのが悪いわけじゃなくて、固いからこそ真面目に聞こえ、最後の「愛し合って」の強さになってるんだと思います。
「愛する」という言葉は強い意味を持ちながらも、色んなところで使われすぎていて、扱いの難しい単語だと思うのですが、今作にはピタリとハマりました。
これだけでも、文章は良いと思うんです。

ですが、私の感覚として、真面目よりも、こう遊んでいるか、楽しんでいるか、広がりのある表現だと「祭り」の絵とマッチしたかなとか。
本当に凄い人は、この真面目とやさしい広がりを両立する文を組み立てるんですよね。これは流石にムズイか。
私が言っても説得力ないですしね。そんなん思いました。

文章で好きなのは複数の人が一つのタームで話すシーンです。
賑やかですし、身を寄せ合ってる温もりを想わせる表現でした。
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「すごい!」  「さすがギコモナ
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「よろしくな!」  「よろしくね。」
「よろしくモナ。」  「よろしくお願いします。」
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「ははは!」  「ふふふ!」
「ぷふっ!」  「クスクス」
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私、ちょっと盗みたくなりました。間違い探しです。
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「カレー!」  「インドカリー!」
「カヌー!」  「カレーの王子様!」
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