☆大日本昔話
http://www.geocities.jp/nnmtondayanemadetonda/mukasi.htm

 シンプルな絵と音楽に、侘び寂びまで感じてしまうが、笑わせるところはしっかり笑わせる。
 この作品は豪華アニメーションでリメイクされた覚えがあるが、それだとこの鋭さが失われていた。

 笑いのメインとなる刑事の登場。
 昔話に昭和風刑事と、取り合わせの妙、発想の奇抜さが笑いを誘う。

 だけではない。
 ストーリー上、一寸法師のギャグを伏線に使うという、こう来るかという驚き。
 古臭さという(この場合昔話や刑事をギャグものに使うという作品そのものの使い古されたお馴染み感も含め)二つの共通点。
 刑事と昔話の発想の突飛さ、だけならまだしも、その飛躍が結びつき二つの離れた点が線になる快楽、まで提供するネタ選択のチョイスが光る。