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2017/08/04(金) 05:00:38.82ID:SAhaQmuk
 
なつみSTEP 
https://www.youtube.com/watch?v=H0SNJIgSB5M

 二分と言う短時間に、密度の濃い中身が詰め込まれている。複数回の視聴によって観た印象が変わっていき、同時に作品へとハマる。快作。

 細かく且つコミカルに描かれた背景の伏線への細かい言及は他に譲るとしよう。

 しかし何故、複数回を観る気にさせるかというと、圧倒的な楽しさがあるからだ。
 それは背景だけではない。物語中ぐりぐりと動く、なつみの喜怒哀楽が豊かで、見ていて自然と好感を感じさせる。
 BGMも慣れ親しんだ「線路は続く」のPOPバージョンで、ワクワク感を高める。

 特になつみの表情は出色で、中でもギコしぃカップルへの軽い羨望のようなジェラシーのような目線は、巧みだ。これはまたストーリーの伏線となっている点でも巧み。
 そして何故なつみの表情に焦点が当たるかと言うとモブをアスキーアートが担当しているからだろう。
 その記号的な表情は、なつみの人間的な表情と対になっていて、装飾過多に陥らせない。
 見せるところは見せ、他は単純化させるという手腕が遺憾なく発揮されていて、様々な伏線が入り組みながらも、複雑になりすぎない。その塩梅の心地よさ。

 こうして一挙手一投足を観ていく内に、なつみにすっかり好感を持ち、自分は彼女になら撲殺されてもいい、とまでは行かずとも。
 ひと時の作中の天国の体験が、心の暗がりを晴らしてくれたのならば、路を戻ることは出来なくとも、心に踏ん切りをつけさせてくれたのならば。と胸に迫る余韻に浸ってしまうのだった。
 萌え、というものに絶妙にアプローチした作品だと思う。
 狭い私見ながら、ここまでキャラクタの感情の動きに魅了されるFlashを、増して三分以内の短編なぞ、自分は他に知らない。
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2017/08/10(木) 21:23:10.50ID:Wbyq/RmR
☆こだわりのコーヒーショップ
http://jp.channel.pandora.tv/channel/video.ptv?ch_userid=jpchan04&;prgid=46101390

 何というか、安定した面白さ。
 時々、見返したくなるんだよ。

 年齢詐称、それもA→Bという単線的なものではなく、A、いやB、いやいやC、ほんとはDと、気持ちいい連打で、クスリが畳みかけられる。
 しんちゃんが子供というのを利用した純な瞳、好奇心なども、微笑ましい。

 またお下品な下ネタも暴力シーンも一切ない。
 場に合わせた上品さがあって、これは怒る人もいない優しい短編だ。

 オチは途中から読める。
 が、何だこの塞翁が馬のような安心感。
 きっとコーヒー屋だと流行りそうもない、というのを前半で上手く匂わせているから、転換が楽しいのだろう。
 ド安定ながらも、計算されたプロットを感じる。
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2017/08/10(木) 21:27:13.97ID:Wbyq/RmR
>>64
ども。
Flash文化を守る? えー? そんな大それたことを! Flash以外のものも混じってます。すんません。
半ば公開備忘録みたいな感じでやっとります。他のレビュアー募集中。

2020年? えー? 一週間程度で飽きるんじゃないだろか。
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2017/08/10(木) 22:52:43.77ID:Wbyq/RmR
☆想い雲
https://www.youtube.com/watch?v=vmXi69bt3ks

 キャラの表情が生きている。
 特に冒頭の噛みつかんとする感じ、次いで痛みが痛いくらい伝わってくる感じ。やり過ぎてしまった、やっちまったって表情が素敵。

 雲で表現してくるが、後半の二人を覆う重い暗雲のような心情表現は巧み。
 が、オチはやり過ぎではないか。
 あざといというか。
 身近な現実感が持ち味なのに、一気にファンタジーに着地してしまい、苦笑してしまった。
 反面、それは照れでもあって、素直に感動する部分もくすぐっている。いや、ほんとのほんと。
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2017/08/10(木) 23:33:50.95ID:Wbyq/RmR
☆おいしいコロッケをつくろう!
http://www.geocities.jp/nnmtondayanemadetonda/

 これはサウンドノベルゲーム形式のギャグが光る。

 特に一瞬ミステリゲーム、かまいたちの夜に接近し、高速で離れていく選択肢には笑いをこらえきれない。

 一つ一つの選択をするときに、構え、予想が出来るものだが、それをいい意味で裏切るその不条理感が、笑いを誘う。
 結構、飽きるほどに遊んだと思ったのに、笑えるもんです。
 頭が柔らかい。
 柔らかすぎて、ぐにゃんぐにゃんになっていて、イイ。
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2017/08/11(金) 00:08:08.30ID:gZwwzA4l
☆猫
https://www.youtube.com/watch?v=pIUxwpFROg0

 一寸先を読ませないストーリーテリング。
 親子猫の旅から、気が付けば余りにもスケールの大きな世界に連れていかれ愕然とする。

 死を描いている。
 が、その喪失感を共有するのは、前半部分で丹念に親子のかいがいしい生き様が描写されているからだ。
 記号的な死ではない。

 そして圧巻の後半。
 死後の世界をこう描くか。
 陳腐ではない独自性。音楽に負けない迫力と禍々しさ。
 それに懸命に抗う息子に、神でなくても手を伸ばしたくなる。

 独自の表現方法が、独自の世界観と、独自のストーリーテリングと合わさった稀有な例。
 今でも追随を許さない、色褪せない力強さがある。
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2017/08/11(金) 00:27:11.12ID:gZwwzA4l
☆ROBIN ザ・おたずねロボット
http://web.archive.org/web/20040421002014/http://oresama-cinema.hp.infoseek.co.jp/robin.htm

 陽気でコミカルなお話。
 と思いきやほろりとさせる自己犠牲への静かな転調が見事だ。

 演出で泣かせようとはせずに、最後まで陽気なそれを貫くことで、却ってほろ苦い後味の深さを呼んだ。
 考える観客と言うのを、ないがしろにはしない、その気風の夜さ。
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2017/08/11(金) 01:36:57.98ID:gZwwzA4l
☆若後家接吻莊
http://www.geocities.jp/buruton2000/wakagoke.html

 機械的な念仏と、唇のアップや露出した映像に、背徳感がにじみ出ている。
 流れる空気の非日常性に、異世界に連れ込まれた感さえする。

 何でしょう。
 女性特有の色気みたいなのが加わっていれば、より魅力として映えたのかな。
 ちょっと男性が映した感じが出すぎているような気がする。

 と言った指摘にも躊躇うような、何だろう、雑然としながらも纏まっている、中毒性のある密度の濃いアートが展開される。
 執拗な手の表現、青虫が、不安感を煽る。
 迫るような声が、悲劇性を高める。
 そして最後、ブラクラにあったかのようなバグり方が素敵。
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2017/08/11(金) 01:43:22.14ID:gZwwzA4l
☆花火虫
https://www.youtube.com/watch?v=nRBdTQirH5M

 複雑すぎないテーマが、映像の美しさ、色彩の美しさを際立たせている。
 花火の後の儚さが出ている。

 健常者じゃない人が観る景色。というのかな。
 そんな突き放した感じ。
 でも恐る恐るふれてみたくなる感じ。
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2017/08/11(金) 02:03:11.23ID:gZwwzA4l
☆まーちゃんのりんご
https://www.youtube.com/watch?v=iroXs7henMw

 執拗に手。
 作者の手、神様の手、作られた虚構性を強調する。ピアノを機械的に繰り返す手、人形劇の棒を繰る手、絵をクレヨンで塗ったかのような手。
 とうとうたまらずと言った感で、舞台裏を見せてまで、手を映す。

 この虚構の作られている感が、「夢を見ているみたい」とのメタ発言とも重なって、それまで女の子が生きてきた世界のモロサを演出する。
 その行き着く先はもちろん、なわけだが、この結末は読めそうで読めない。
 一歩先を行かれたそれに愕然とさせられる。

 表現と演出とストーリーが、見事に結実している。
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2017/08/11(金) 02:24:43.06ID:gZwwzA4l
☆僕の家
https://www.youtube.com/watch?v=qWXnt2Z2D1E

 常に手振れやキョロキョロとした目線で動くカメラが、不安感を高める。
 廃墟の朽ちた美しさもあって、緊迫感を保つのに成功している。

 何か来ると待ちかまえつつも不意打ち気味に平然と出てくる怖い要素にウワッとなった。

 この作品。youtubeで観るのと、ニコニコで観るのと受ける印象がえらく違う。
 前者は拉致されて連れ込まれた怖さがあって、後者はみんなで肝試しなエンターテイメント感がある。
 それは恐怖系を描き続ける作者性もあって。怖いもの見たさな。

 夜中で一人で観るのも怖かったけど。
 こういう映像が映画館で流れたら、どんな空間ができるんだろう、連帯感が生まれるんだろう的な面白さがある。
 そういう視聴形式の変化みたいなのを意識してるのかな。
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2017/08/11(金) 05:52:25.93ID:gZwwzA4l
☆猫と猫の餌と猫好きな私
https://www.youtube.com/watch?v=IlvuMwlM7sc

 猫が餌を食べる。
 ネタはこれだけだが、演出と間で笑いと共感を生んでいる。

 カッコいい入り、からそれがもろくも崩れ去るねこのえさの笑い。
 漫画的な表情がコロコロ変わる楽しさ。
 鼻で匂いを嗅ぐ、そこからのカットでオチに溜めを作る。

 絵柄なども描き込まれていて、丁寧な作りと何よりも女の子の愛らしさが魅力だ。
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2017/08/11(金) 06:10:05.52ID:gZwwzA4l
☆UnknownShout 〜意味不明な叫び〜
http://www.geocities.jp/unknownshout/

 これまで光だけを見ていた。
 しかし暗部こそが太陽の明るさを際立たせる。
 そう思えるFlashも存在する。
 観ていて如何ともしがたい空虚感を与える、故にここが駄目だなと痛切に教えてくれる作品。

 ようこそ暗黒面へ。糞Flaボンジュール。


 この作品、観ているのが辛い。
 途中で×を押したくなる誘惑に満ちている。
 50連発のギャグは一向に面白くなる気配を見せず進行する。
 そして作品はそれを裏切らない。
 ネタ後のおまけのリンク切れは寒さを誘うが、ここに以前書かれていた一つ一つのネタの解説、計50個の拷問と比べれば、まだマシだ。

何が駄目か?
 1頭の悪いツッコミはボケの熱を冷ますだけだ。
 2身内ギャグの多用。内輪ネタのわからなさ。意味不明=面白い、とは不条理系で勝負している先人に失礼だ。
 3定番ネタを不用意に使う。それ、使い古されてるから。
 4作っている内に面白くないと気づく。そうしたら没にするのが怪我をしないで済む。
 5音の垂れ流しが情けない。
 6間と言うものを理解していない。一定テンポで進むので眠気を誘う。
 7面白いネタが一つとて無い。コンスタントにつまらないので、緩急が極めて乏しい。

 失敗作から学ぶものも、多い。
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2017/08/11(金) 06:24:26.21ID:gZwwzA4l
☆棗の狂気は妹奈の悲劇
http://www.geocities.jp/tukinamaboro/tukinamaboro.html

 タイトルからして漂う地雷臭。
 糞Flaボンジュール第二弾だ。

 曲がPV系にはド定番のド定番。
 目新しさもへったくれもない。

 それでも作品とシンクロしているのならいいが、全くマッチしていない。
 情熱的でハイテンポな進行は、ストーリーを読ませる作品には、水と油だ。
 中身は何も入ってこない。

 そしてようやく入ってきたとしても、そのストーリーはプロットだ。
 つまり肉付けをしていない事実と台詞の羅列。
 共感するのは無理だ。

 安易に人を殺す、死をぞんざいに扱うプロットそのものにも嫌悪感がつきまとう。
 それにネーミングも含めて、内輪臭と厨二臭が半端ない。何というか、かんというか。
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2017/08/11(金) 07:34:00.13ID:gZwwzA4l
☆夏と空と僕らの未来
http://doga.jp/contest/con17/html/17_21.htm

 漫画のコマと映像の融合の一つの形。
 コマをテンポよく駆け巡る主人公、ページを突き破るコミカルさなど、表現は見どころ一杯だ。
 音も起伏がしっかりしていて、セミが切なさを誘う。

 メッセージ性も豊富。
 コミカルな三角関係かなと思えたやり取りが、実際は自己犠牲を覚悟したものに変わる娘。
 その運命を受け入れ、自らそれに向かって進んでいく父。
 と父娘の絆のようなものに、涙する。

 シーンなのだが、自分は穿った見方をしてしまうんだよ。
 すんなりと入ってこない。

 何故なら重大なタイムパラドックスがあるから。
 そういうのをどうやって娘がタイムリープしたのかの説明を省く、という削る方向でカバーしている。
 けど、どうしても思う。
 二人を破談にするより、火災予防させんかと。
 いや、死を覚悟するなんて、火気には気を付けりゃいいんじゃなかろうかと。

 つまり冷静な思考を働かせると、運命に従う悲壮感が薄っぺらく、馬鹿っぽく見えてしまう。
 もちろんそれは理詰めな部分で、感情的な部分ではじんわりとする。
 でも本当の傑作は、知と情、両方を揺さぶるもんじゃないかな。
 タイムパラドックスを感じさせない感動のエンディングと言えば、ゲーム「クロノトリガー」、北村薫の小説「スキップ」が思いつくけど、この域には達していない。
 この作品は短編で、削る方向で説得力を出してるのだけど、どうも胡麻化しているように思える。短編ゆえの限界か。
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2017/08/11(金) 18:28:36.22ID:gZwwzA4l
☆やわらか戦車マーチ
https://www.youtube.com/watch?v=ubgvaA4FN2A

 勇ましいマーチと気の抜けたデジタル声を、取り合わせた曲が印象的だ。
 特に「やわらか戦車の心は一つ」「生き延びたい 生き延びたい」のフレーズは、一度耳についたら離れない妙なキャッチ―さを持っている。
 思わず口ずさんでいるような。

 ネタも重厚な戦車に対するやわらかさのミスマッチ。
 このアイディアだけで飯が食えた時代。
 ちょっと食べたくなる感じもあって、饅頭みたいな味がするんだろう的な。
 プルプルとしているのが、楽しい。
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2017/08/11(金) 18:51:08.30ID:gZwwzA4l
☆やわらか戦車53
https://www.youtube.com/watch?v=fZQpai2MuqI

 やわらか戦車は密かにシリーズ連載されていた。
 が、これは、はっきり言って失敗だったと思う。
 いや、全作を観ているわけじゃないんだけど。

 ここに至って、何と主役のはずのやわらか戦車が、狂言回しにクラスダウンしている。
 事態の解説に終始するだけで、物語に直接関わるわけじゃないのだ。

 じゃあ、誰が活躍するかと言えば、缶元総理大臣。
 って一発ネタでもスベッテルのに、こんなに引っ張っちゃって、大怪我してないか?
 それに軸がぶれてワケワカメになっている。

 観客は、少なくとも自分が求めていたのは、タイトルと歌の設定からくる、抜群に軽いニュアンス、つまり癒し系だった。
 が、ストーリーに傾倒した本話からは、それが全くしない。

 何というんだろう。
 作品のキャパシティについて考えてしまう。
 「やわらか戦車」は先の歌もの、つまり一発ネタで役目を終えていい、作品容量だったんじゃないか。
 つまり、元々、長期連載に耐えられるだけの性質、設定の深みが出る類ではなかったのではないか。

 何というか流行りものにしようとした、スポンサーの意向でガンジガラメになっていた感がある。
 結果、残ったのは、消費されました、と言った後味。ああ、兵どもが夢の跡。
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2017/08/11(金) 19:10:12.52ID:gZwwzA4l
☆モフモフ vol.6 お江戸でニンニン お犬様誘拐事件
https://www.youtube.com/watch?v=bRXY9QnhN70

 じゃあ、癒し系シリーズ歌モノの成功例ってなんだろう、と思うと、真っ先に浮かんだのがこのモフモフシリーズ。

 たどたどしさの残る歌が、ほんわかとした作品とマッチしている。
 それもミュージカルのようにストーリー進行の役目も担っている。

 アクション面は緩い。
 でもこの緩さがバイオレンスとは遠く離れていて、適度な刺激がありながら、癒しの雰囲気を損なわない。
 アクション後、安心してほろりと出来る。

 軸がしっかりしている。
 その軸が女子児童に向いている、無防備な女性が描いただろうファンシーさの塊に、気恥ずかしさはあるのだけど。
 それでも男の目線で汚されていない新雪のような可愛らしさ、というものを知るのに一見の価値あるシリーズだと思う。
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2017/08/11(金) 19:29:03.02ID:gZwwzA4l
☆或る旅人の日記 小さな街の映画会
https://www.youtube.com/watch?v=8MP4xL5LxkI

 作品に流れる空気、というのかな、そういうのを色合いや曲で、見事に醸し出している。

 夕方と言っても背景色を朱鷺色や橙色と言った如何にもな日暮れの色にしない。
 夜が迫ってくる時間の独特の匂いを出している。
 ウェットな情景を描こうと思えば描けただろうに、その誘惑を振り切っている。

 一つ一つの動作も相変わらず細かい。
 スープを飲む際にスプーンでかき混ぜる。
 スープの粘度っていうのかな、さらっとした感じのものなのかなとか。そういうのまで描写されている。
 くまが匂いを嗅ぐのも、堂に入っている。
 人間観察の巧みさ、みたいなのが透けて見える。

 そしてセリフが素敵。
 ほんと比の打ちどころがない。
 「その子供たちの笑い声は、夕食の代わりに私の心を満たしてくれた」
 うーん。
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2017/08/11(金) 20:08:02.96ID:gZwwzA4l
☆Breath ofu fire 5CM
https://www.youtube.com/watch?v=oAjPKv1QDOU

ブレスオブファイア5 ドラゴンクォーター ED
https://www.youtube.com/watch?v=wSyIaaJJpbM

 思いっきりネタバレ。
 それに自分はこのゲームをやったことが無い。

 にも関らずウルッとしてしまった。
 隠れた名作と名高いことはある。

 一時期、映画的なゲームという言葉が流行っていたけど、それは3DCGグラフィックが凄いことと同義だった。
 これは一歩進んで、カメラワーク、カット割り、演出面も含めて映画的。
 語り過ぎない映像、例えば先に行ってとの言葉をそのまま素直に受け取るヒロインと、そこに陰を察するサブヒロインの気遣いとの対比。
 後半の映像的、ストーリー的、音楽的、盛り上がり。
 そしてしめの心憎い一言。
 どれも良くできていて、ゲーム映像がここまで来たかと唸らされる出来。

 本作は地下世界を陰鬱に高難易度で冒険するハードなものらしい。
 きっとゲームプレイしていたら達成した感慨も一塩だっただろうな。
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2017/08/11(金) 20:55:02.03ID:gZwwzA4l
☆月のワルツ
https://www.youtube.com/watch?v=B7Vo4d99m1I

 ファンタジー。を描く際に忘れがちな、異世界に突如連れ込まれた不安感、手探りのドキドキ感が良く出ている。
 中東的な色彩の異世界だが、少女と共に閲覧者も旅している感覚を忘れない。
 老人の瞳で歪み溶ける少女の顔、血のような赤ワインで、程よい不安、画面に緊張感を適度に持たせているのだ。

 楽曲の持つ微妙な甘さ、色気が、その映像の緊迫に絡まって、上品な雰囲気。

 この結末は、ハッピーエンドなのだろうか。
 バッドエンドとも違うだろうけど。
 神隠しに会って帰ってこれなくなった的な一抹の暗さ、みたいなのが妙に締め付ける読後感を生んでいる。
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2017/08/11(金) 21:17:41.41ID:gZwwzA4l
☆森の安藤
https://www.youtube.com/watch?v=2KBXANFHUUg

 思わず吹き出してしまった。
 声が本当に上手に笑いを作っている。
 ぺろぺろペロのねちっこさ、ティッのキレ、図星を付かれたきょどり方等、挙げようとすればキリが無い。
 最後の歌は軽い感動すら覚える。

 この声の演技を利用した笑いって、他のFlashでは中々お目にかかれない。
 それをこの完成度で。
 ユニークだ。

 濃い画風だけど、ネタはテンポよく高密度で出てくるので画面に飽きが来ない。

 ツッコミは不在だが、間をしっかりとっていて、読者の突っ込む間隙があった。
 ナンセンスな味にはツッコミ役は無粋だと、気づかされる。
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2017/08/11(金) 22:38:57.77ID:gZwwzA4l
☆ズーキーパー
http://www.game-tm.com/puzzle/zoo-keeper-2.html

 Flashで一番、長時間遊び続けているゲームがこれ。
 あと一回と言う妙な中毒性と、暇な時にやるかと言う気軽さを併せ持つ。

 決して爽快感があるとは言えないが、毒舌の園長の一言が絶妙にやる気をそそる。
 褒められるようになると、気持ちいいんだよ。
 上達した、みたいな感慨があって。

 難易度調整も上手い。
 連鎖はある程度は意識してできるが、それでも偶然生まれる驚きを忘れていない。
 動物キャラ追加も、中級者にさしかかる程度で出てくるさじ加減が上手い。

 でも、時々やってしまうここまでの中毒性があるのを上手く説明できない。
 気軽さと達成感、絶妙な難易度とシンプルさ。だけなのかな。なんでかな。
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2017/08/11(金) 23:00:56.14ID:gZwwzA4l
☆これくらいで歌う
https://www.youtube.com/watch?v=ygECmAslHCI

 群像劇のように分岐するストーリーラインの賑わいとそれが一本に収斂する安心感。

 街の賑わいが、人々の喧騒が、描き込まれた背景が、そのハチャメチャぶりが楽しい。
 おもちゃ箱みたいで、ワクワクとする。
 力まない歌に合わせて、音楽を主題にした作りも〇。
 バイオリンの一瞬の哀愁が好き。
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2017/08/11(金) 23:18:16.47ID:gZwwzA4l
☆灯花
https://www.youtube.com/watch?v=XCLuFAVbGYA

 静かに冷たさ漂う空間で、しかし終わりを予感させる凛とした緊張感を保って、進行する物語。

 役目を終えた、それでも何かを残したいと言う切なる欲求、最後まで尽くすものがある幸せ。
 老人の最後のような、妙な寓意性があって、しんみりとする。
 低温のぬくrもりが、程よく心地いい。
 けど花は演技過剰気味か。
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2017/08/12(土) 00:25:07.07ID:g+9BleiQ
☆Express
https://www.youtube.com/watch?v=f89FnJZKqu4

 3DCG故のダイナミックなカメラ、カメラワークが楽しい。
 3Dでも絵に艶っぽさや湿気が失わていない。
 場面場面が美しく、幻想的な雰囲気を作っている。まるでギリシア語を話してきそうな。
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2017/08/12(土) 01:08:14.26ID:g+9BleiQ
☆しぃのうた
http://www.geocities.jp/kanonnagito/siinouta.html

 単なる歌モノと侮れない。
 春夏秋冬に応じた起承転結のストーリーは強固に展開する。

 夏場面の夢想の儚さよ。
 物語の最後のちょっとした仕草に感情は持っていかれる。

 さりげなく、インタラクティヴ要素がある。
 瓶の植物にマウスで触れるとちょっとした動きがあるのだ。
 さり気なくもFlashらしい工夫が嬉しい。
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2017/08/12(土) 02:33:43.95ID:g+9BleiQ
☆ウシガエル
https://www.youtube.com/watch?v=6y_Vur4RPpg

 レトロでハイセンスな映像と、最新鋭の機械の取り合わせ。
 過去のようで未来でもある、
 あり得たかもしれない分岐ルートの果ての一つの世界のような。

 そのレトロさを強調するそろばんの使い方、背景の小道具だけではなく後半で実際に使用されるその巧みさも含めて、はとても上手。
 異世界への親しみがぐっと高まった。

 ストーリー構成はウシガエルとの遭遇の前半と、テリヤス工業侵入の後半に分かれる。
 のだけど、後半面で犬クンとネズミの存在感が前半と比べてかなり目減りしている。
 新機械らの登場に圧倒的に押されている。
 それはそれで楽しいが、寂しさもあった。

 しかし、生き生きと躍動的に生命のように動くウシガエル達。
 それが却って生物と機械のあらがえない差異を浮き彫りにしている。
 機械たちが非情にも駆逐されるシーンでは、爽快感の裏に悲哀すら滲む。

 世界観、哲学をも感じる世界の捉え方、作り込みがバックボーンにある。
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2017/08/12(土) 17:10:24.66ID:g+9BleiQ
☆2ch逆転裁判
http://netlife5.nobody.jp/flashdetail/gyakuten.htm

 サウンドノベルに推理謎解き要素を加えたゲーム。
 市販ゲーム逆転裁判のクローン。

 楽しさは原作が保証している。
 違法なのだが、このFlashから元のゲームの購入に至った人も多いのではないか。
 布教要素もあった。

 本編ゲームと比べると気軽にできる。
 軽さが売り。
 単作でも、短編として独立したかのような纏まりがある。
 原作に忠実に、翻訳者の自己満足の追加要素を極力出さない、けれどキャラの2ch流配役が抜群にハマっている。
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2017/08/12(土) 19:04:47.17ID:g+9BleiQ
☆メリーダイバー
http://web.archive.org/web/20070128190103/http://anime.livedoor.com:80/movie/7d1b918f3a283dd0/

 ストーリーはベタベタだが。弛緩と緊張が程よく波打つ流し方が心地いい。
 いい意味で深くなく、馬鹿っぽい。
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2017/08/12(土) 21:54:51.85ID:g+9BleiQ
☆RIVA
https://vimeo.com/74045819

 夢と夢想が錯綜するファンタジー。

 作品内でキャラを動かす動機、この作品の場合は「ピアノが欲しい」の提示がお見事。
  ピアノをガラス越しに眺める表情は、切実さが込められている。
 それがピークになるのが、曲に合わせて空を弾いているところ。
 ここで「嗚呼ピアノを与えてやってくれ作者」、とこちらまで痛切に願うことになった。

 それが叶うのがファンタジーのいいところ。
 なのだけど、自分はもっと紆余曲折した形、対価としての努力が欲しかったな的なものがあった。
 突然なのだ。

 しかしハッピーエンドにほっとするのは、動機の提示、その読者への共感が、高いレベルで成功しているからに他ならない。
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2017/08/12(土) 22:12:27.95ID:g+9BleiQ
There she is!!!
ttp://www.newgrounds.com/portal/view/161181

韓国アニメです。
軽快快速、恋する乙女がどたばた追いかけるって、先のPuccaに似てますが、これは私にはうなる部分がありました。
信念のようなものを感じたんです。
これは一見すると、少年漫画のサービス恋愛系の、あの独特の甘い物語に見えるかもしれませんけど。ちょっと集中してみてご覧なされ。

まずは自動販売機での出会い、うさぎさんは人参、ネコさんは魚を食べてるじゃないですか。
うさぎさんは恋にドリーマーで甘い妄想に落ち、ねこさんは現実にリアリストで種族の差を教えようとする。
そこで恋をして追いかけて、結果として、うさぎさんは魚を食べ、ネコさんは人参を食べる。
ここでお互いに美味しいね。二人共ハッピー。が正に一つのベストエンドの鋳型なんだと思います。
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2017/08/12(土) 22:14:01.94ID:g+9BleiQ
実際ねこさんは、人参ジュースが意外と美味しい、ってなって、ハートマークで、そんなオチを予感させます。
しかし、うさぎさんは、魚を食べる際に鼻栓をしている。
このたった一つの描写だけで、私はうさぎさんに好感を持ちました。
我慢して苦手なのを食べて、それでも笑顔を向ける。その純粋さに。
ねこさんは恋の妄想の甘さを伝播され、距離が縮みました。
反対にうさぎさんは現実の味覚というどうしようもない種族差、灯台で言う魚臭さを味わって、でもそれを乗り越えて距離を埋めました。
お互いにお互いが影響し合って歩み寄っていく、その微妙な関係の進み方が、私は好きです。

ここが無かったら、うさぎさんはにんじんジュースが好きで、好きな相手にニンジンばっかり押し付けて、結果的にねこさんにニンジンの美味しさを教えれて恋が成就のハッピーエンド。
これは、こうやって文章で書くとちょっとその歪さを私は意識するのですが、漫画とか映像とかでこうした形のなんとなくハッピーな作品ってあるような気がするんです。
それで、私もそういうの好きな側面、私だって恋に溺れたい部分ってありますから、だから共感しそうな部分があります。
ディズニーなPUCCAの女性みてごらんなさいよ。あの、忍者追い続けてキスばっか迫るあの姿、あーいうのが受けるんでしょ、私。

だけど、この最後にうさぎさん実はかなりの頑張り屋さん、って、おんなじ恋愛ダッシュ系でも、そういう妙味は実は心を広げてくれるようなそんなのがあるんだと思います。
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2017/08/12(土) 22:20:28.83ID:g+9BleiQ
There she is!! step 2
ttp://www.newgrounds.com/portal/view/224148

ウキウキしますよね。恋をしていて一番楽しい時なんだと思います。
お互い想い合って、適度な距離と障害があって、そこを乗り越えて。
前回はうさぎさんが食わず嫌いって障害を飛んだんですが、今回はねこさんが一所懸命。
しょーがないなって言うテレも含め、微妙に関係が進展していてそれを確認するかのように展開していく。やはり心地いいものです。
恋愛ものなら、こうしたエピソードを積み重ねて、長編へと持っていくことだって可能な、だけどそうしなかったからこそ、目立つ際立つ、個人制作?の手の中で収まった。
的なそういうイサギの良いお話だと思います。
もちろん一つの短編としても、上手く纏まっているなって感じます。

大きなケーキをバクバクでにんまりするギャグですが、それより実に嬉しく心から笑えるのは本命ケーキの味わい方ですよね。
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2017/08/12(土) 22:26:51.26ID:g+9BleiQ
There She Is!! step3
ttp://www.newgrounds.com/portal/view/442805

凄く可愛い恋の発展のさせ方ですよね。
その原動力は初めからうさぎさんの押しの強さで、それでねこさんが世間体を気にしていて遠慮しようとする。
そこをリピートさせ続けると思いきや。

映画館の暗がりでねこさんがアプローチしていく。
この意外性。ここで距離が埋まってもハッピーです。が、ここですれ違わせる。
どうにもお互いが想い合っているのに、もどかしいこの感覚。
この焦らす感覚って、本当に素敵で、キャラの役割とか設定とかばっか気にしたりして、その心とか関係性とかが疎かになりそうな。
そういうアクの強い恋愛ノンストップアドベンチャー物語に見えて、こうした繊細さを忘れていないその気配り。
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2017/08/12(土) 22:34:19.55ID:g+9BleiQ
There She Is!! step4
ttp://www.newgrounds.com/portal/view/456643

ここでもう、完全に最初の方の持ち味というかシリーズの予想を覆す、ほのぼのからの急転直下シリアス。
1話ではスパイスとかコミカルな障害物的なイメージだった異種族間の交わりへの強い拒否反応。人種とか民族とか、もっとそれよりも激しいのかな。私は安全なところにいるなって思います。
それでその反対者たちな世間でうさぎさんが傷つくんですが、傷ついて二人の交際は終わりってんじゃなくて。
傷ついてお互い想い合っていて、憤って抵抗して、そしたら余計二人が傷ついて(こっから先は私のイメージですが、自分が傷つくよりも恋人が傷ついてしまうのが苦しい的な)、それで離れてしまう。
力に屈するだけなら絶望感はそんなにないんですが、愛ゆえに離れなければならない的な、そんな浪花節に胸が詰まるものがありました。
このパラドックスというか矛盾というか、世界ってそんなに単純じゃないんだよ的なのを、この二人のドタバタラブストーリーから展開するなんて、思わなかった。
でもだからこその驚きだし、当たり前が実は儚いものだった的な、揺れ動きにシビレるんだと思います。
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2017/08/12(土) 22:42:46.02ID:g+9BleiQ
There She Is!! final step
ttp://www.newgrounds.com/portal/view/474311

熱くて泣ける。濃縮された展開です。
何が好きかって言うとこれまでの物語で貼られていた展開、追いかけるダッシュラブ(例えばStep2と呼応してたり、そこで障害だった敵が味方になってくれる胸熱)やシリーズを通して徐々に姿を現した世間の視線、群衆の反対の凄み、
今までの見守ってくれていた仲間、チケットの行方、色んなものが混ざり混ざって、カタルシス。そして出会いの自販機に帰ってくる。
これは文句なくプロットで、それも各話のエピソードとしての面白さ、総合としてのダイナミックな展開、どちらとも美しいほどに燃え滾って、心が動きましたよ。

特に、二人が心を通い合わせる場面、そこでウサギとネコの恋愛禁止×マークの看板が、○マークに変わっていって、そこでエンドかなと思ったら、
看板そのものが壊れていって消えていく。
つまりシンボルを塗り替えるのでも付け替えるのでもなくて、そのものを破壊していく、偏見ってそうやって解決していくのかなってこう、思わされました。
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2017/08/12(土) 22:43:43.25ID:g+9BleiQ
それで偏見をふたりの間で消し去ったわけですけど、それに釣られて大衆も皆も考え方を改めたかというと、そうした描写はなく。
最後には悪口書かれた自動販売機を二人で掃除していく、それも綺麗にぬぐい去るんじゃなくて、汚れがまだ目立つけど、二人で手を取り合って。
そういう描写に、その世間というか二人が立ち向かっていく壁のようなもの、そして大丈夫だよって言う強い二人の意思を感じられて、だからベストエンディングってわけじゃないけど、それよりも感動してしまうハッピーエンディングなんでした。
私にとって。

もう一つ、泣かせポイントがあって、二人が自販機でジュースを飲むんですが、一話とは逆にお互いに自分の属しているニンジンうさぎ、サカナねこの飲み物を飲んで、それでも幸せそうな姿に、どうしてかな。泣けました。
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2017/08/12(土) 22:58:56.97ID:g+9BleiQ
うすっぺらいねこ
ttps://www.youtube.com/watch?v=Pns5nJay6m0

手法自体は実は何処かであったような、切り絵のような世界を描くっていうのは、確かに。ペーパーなんたら。
だけど、言葉の持つ響きの広がり。
うすっぺらいねこ。
比喩です。
私は優れた比喩は解釈に広がりと豊かなイメージを与えるものだと思います。

うすっぺらい。
これを2chに当てはめていて、うん、私はこの書き込みは薄っぺらいし、あなたの書き込みも、どんな書き込みも薄っぺらい。
このFlashだって薄っぺらい。いや、すべてのFlashは薄っぺらい。3DCGだって、実写だって薄っぺらい。
あの、物理的にです。
平面じゃないですか。あのモニターで観ているのって。
そこから脱するには彫刻家になったり壺師になったり、個展を開いたり、OFF会で目立ったり。
そういうのしか無いじゃないですか。
私はOFF会にはいかない2chネラーだから、あなたとは間違いなく薄っぺらい接触しかできない。
時代も薄っぺらくなっていきますよね。携帯もパソコンのモニターも薄型TVも、画面に付随していくのが、作品を発表してから、そのトレンドは加速している気がします。

でも、今作では薄っぺらくないものが登場します。薄っぺらい世界の向こうにあるもの、というニュアンスのセリフも出てきます。
そこにも比喩の投げかける、豊かな解釈の楽しさがあります。
私は随分、無駄な話をしているのですが、そういうのを促すのが、この「うすっぺらいねこ」と言うタイトルの持つ広がり、2chを舞台に使った世界の描写のメタファー、これも比喩の一種で。
scqさんの持つこの作品の味は。なんというか。優しく温かく可愛く、でも切なく、哀愁が漂う。
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2017/08/13(日) 00:21:28.39ID:dSAyk5SP
☆Fukuoka Ramen Eating Spree ★ ONLY in JAPAN
https://www.youtube.com/watch?v=KGe45KeY-kY

 飯テロ的なラーメン動画。
 特に中盤のラーメンが作られる過程をテンポよく紹介し、実食する食レポ。
 ここには胃袋を刺激する破壊力がある。

 テレビ的な装飾や過剰さが英語で上手く薄められていて、それでも興奮を抑えきれない。
 言葉の意味は伝わらなくても、ニュアンスは伝わってくる。
 そういう控えてるけど、溢れてくる感じが好き。
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2017/08/13(日) 00:48:53.47ID:dSAyk5SP
☆コンビニの缶ビールと焼き鳥が極上に美味くなる動画
https://www.youtube.com/watch?v=C5-cjm7WfzA

 飯テロ動画2。
 葛藤、解放、雪だるま式の堕落。
 大げさに日常を切り取っているのだけど、嘘くさくない。
 嘘くささを所長のキャラが吸っていて、非日常を醸し出しているからか。
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2017/08/13(日) 00:55:06.66ID:dSAyk5SP
クレヨンしんちゃんの超美味そうな焼肉

https://www.youtube.com/watch?v=GUCuoExp4ag

飯テロ3.
適度なデフォルメが却って現実よりも肉感を出してる。焼ける感じ。檸檬とか薬味とか細かいところもいい。
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2017/08/13(日) 04:48:29.37ID:dSAyk5SP
☆PINK☆
 ニコニコ動画から

 第一回紅白Flash合戦に提出されたFlash。
 随所にあるFlash板ネタは確かに内輪ネタなのだが、物語の根幹はぶっ飛んでいるようでしっかりしているので、けっこう楽しめる。と思いたい。
 うん、2chと言う日陰だからこその味というか「俺たちのもの」と言った独占欲みたいなものがあるのも確かだが。
 これをもっと世間で認められている題材で作っていたら、どんな評価を受けたのだろうとの勿体なさもある。

 日本刀のインパクトは強い。
 カブトムシは意外にもファンシーで不気味可愛い。
 それも一発ネタではなく、ストーリー展開で果たす役割は大きい。
 そうした電波っぽい装飾がありながら、ストーリーを転がすのにそれらが上手く機能していて、奇術のように展開に乗せられてしまう。

 色々と寓意性の高い比喩の解釈の楽しみは大きい。
 例えば。
 オチの温泉を掘りあてる。
 というのは額面通りハッピーエンドだろうか。
 確かにこれを才能の発露、表現の開拓、居場所を作ると言う比喩にもとれる。
 だが、温泉を掘り当てるのは偶然性の高い、もっとはっきり言えば運が良かっただけとも取れる。
 何というか、墓になっていた、掘り当てたのがマグマだった可能性も残っていたのだ。
 そうした危うさ。
 中途半端に状況に流され続けて生きていく主題は、変わっていない。

 この危うさは、翌年の紅白Flash合戦で「Dead(PINK2)」に引き継がれる。
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2017/08/13(日) 05:07:31.47ID:dSAyk5SP
☆タイムスリッパ
 ニコニコ動画から

 ほろりと温かいものが滲む快作。

 思わず欲しくなるタイムスリッパのフィクションを餌に。
 描かれるのは、成長によって失われるものもあるが、一方で手に入るものもあるという優しい肯定。
 逃げ出すから、踏み出すへの力強い転換。
 と言った、人の在り方への実直な問いかけだ。
 それが絵本のような優しい音楽、表現と不思議とマッチしている。

 しかし、目隠しはいただけない。
 無暗に神様への怪しさ、犯罪者や容疑者へのそれを高めるだけだ。
 あし、と言う野暮ったい説明も、お粗末だ。

 定まらない表現と抜群のストーリーテリングとの間のギャップが大きい。
 それもまた魅力なのかもしれない。
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2017/08/13(日) 12:28:08.19ID:dSAyk5SP
☆赤い部屋
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/4358/red_room1.html

 当時はうざいくらいに流行っていたポップアップ広告。
 その苛立ちをホラーに転換するワンアイディアが光る。

 作品が怖すぎない、カジュアルな出来。
 というのは決してマイナスなだけじゃなく、気軽に夏の清涼剤として勧めれる、作品同様に都市伝説のように広まった一因じゃないかな。
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2017/08/13(日) 12:44:22.44ID:dSAyk5SP
☆WALKING TOUR
https://www.youtube.com/watch?v=SRVFNGVnJWY

 ヘタウマな絵。
 絵だけを観れば糞フラボンジュールに一歩寄りかかりそうだが、これが悟り系文章を押し付けずに、柔らかく包んでいる。

 立ち止まってしまう者もいる。
 しかし、彼らはそこで私たちを見続けている。
 だからそれに恥じないよう歩き続けるのだ。

 立ち止まってしまったら。
 人一人が歩ける距離など、たいしたことはない。
 何だもっと歩けばよかった。

 と、ある意味、冷徹で厳しい事実。
 だが、何故か優しく胸に響く。
 歩き続けることの意義、それを他者に託し立ち止まる意義、のようなものが作品そのものを超えて透ける。
 考えさせられる広がり、のようなものが豊かに横たわっているのかも。
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2017/08/13(日) 22:44:54.20ID:dSAyk5SP
☆Tactical Force
https://web.archive.org/web/20021208094208/http://dempa.2ch.net/tv/monak/vol1.html
https://web.archive.org/web/20021208093513/http://dempa.2ch.net/tv/monak/vol2.html
https://web.archive.org/web/20021208094204/http://dempa.2ch.net/tv/monak/vol3.html
https://web.archive.org/web/20021217015318/http://dempa.2ch.net/tv/monak/index.html

 無慈悲な戦争と人間ドラマに、打たれる。

 2話目が素晴らしい。
 勇ましい音楽の中、描かれるのはギコパイロットの挫折だ。
 しかし、大局から見れば作戦は成功。
 最後の一矢がチャフだった絶望感、しかし攪乱弾だったからこそ生き延びれた皮肉。
 皮肉が重なった、アイロニー溢れる重厚な物語展開に息をのむ。

 作品はアスキーアートである必要は無い。
 画も今一つ迫力に欠ける。
 作品のスケールに比してボリューム不足だ。

 作者のオリジナルに拘ったもっと長尺にした全力投球を観たかった。
 が、その全力投球をして来た先人のシリーズものの殆どがいまだ未完ということを考えると、この低燃費が良かったのだろう。
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2017/08/13(日) 22:53:12.52ID:dSAyk5SP
orisinal
http://www.ferryhalim.com/orisinal/

余りにも有名な海外の老舗Flashゲームサイト。
柔らかな色彩と目覚めの光のような音楽。それらが、マウスひとつで出来るゲームに指揮され、癒しにも似た快感を奏でます。

pocketful of stars
http://www.ferryhalim.com/orisinal/g2/stars.htm

どのゲームも極上の雰囲気を放っているのですが、中でもやり込んだのがこれ。
時間制限があるのですが、得点を貯めれば、延長し続け、果て無きゲーム体験となります。
Timeを気にせず、流れ星を着実にゲットするのがコツ?

ポケットを星屑で一杯にする。メルヘンのような設定をそのままゲームへと落とし込んだ、深夜の不思議さが詰まったゲームです。
現実ではちょっとしか飛べないんです。でも、湖上では高く高く何処までも。柔らかな夢を観ているような。
沢山のコンボを狙う楽しみに加えて、ジャンプゲージの待ち時間と流れていく星との微妙な緊張感があります。
勝手がわかると、何十分も。ハマる。
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2017/08/13(日) 23:09:08.25ID:dSAyk5SP
☆ピアノ教室 「ホワイトアルバム」
https://www.youtube.com/watch?v=e-x3h8czsuo

 シリアスな序文の設定と、中身のギャップに笑いが。
 笑いは元ネタの声芸によるところも大きいが、それを殺さない控えめな加工に拍手。
 投げやりなオチが素敵。
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2017/08/13(日) 23:28:17.39ID:dSAyk5SP
ワルツを、アントーシャ
ttp://www.geocities.jp/napowhis01/waltz.html

◎ポーシロスチ
わかりきっている事柄を「真実だから」というだけの理由で
場所もわきまえず心も通さずに口にする愚鈍、俗悪ぶり

◎ソストラダーニエ
悲しみや苦しみ、悩みをともにする心
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2017/08/14(月) 00:41:33.78ID:7hP3iGdB
☆砂漠の蜃気楼
http://nzambi.com/dm/sabaku/

 パソコンの←→キーで、非常にテンポよく進むデジタル漫画。
 このテンポの良さと言うのがとてつもなく大きな武器。
 と言うのも作者の過去作に限らず、この手の漫画ってじれったいテンポだったりしがち。
 音楽やアニメや間を使った映像的アプローチで魅せるのは良いが、それは漫画の手軽さを諦めることになっていた。
 これはページをめくるリズムで読める。
 と同時にカラーの良さ、画面のアクセサリ的動き、音楽や効果音と言った、デジタル漫画的加工も、しっかり行われている。

 話はワクワクとする。
 砂漠の厳しさ、そこに佇む遺跡の謎、制限のある特殊能力と、前フリは好調だ。
 けど、この第一話で連載は止まっている。
 デジタル漫画はもはや時代に求められていないのか。
 その発展の先端と限界を映す。
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2017/08/14(月) 00:50:32.45ID:7hP3iGdB
☆Yogurting Opening Movie (HD)
https://www.youtube.com/watch?v=TLPC0-zUZro

 シンボルで魅せるプロモーションビデオ的アプローチと、滑らかに動くアニメーションの融合。

 なのだが、明滅が激しいのが玉に傷か。
 濃密な映像なのだが、リプレイが躊躇われる。
 刺激物になっている。
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2017/08/14(月) 02:07:42.13ID:7hP3iGdB
☆Yogurting - Always MV
https://www.youtube.com/watch?v=YAyu9_NInDA

 日常の街並みと、鮮やかなモーショングラフィックの併用。
 可愛らしさとクールさを併せ持つ。
 壁の落書きが素敵。

 映像は緩急が意識されている。
 にも関わらず読後感には全体的な忙しなさが残った。
 常にシンボルを動かし続けねばと言う強迫観念のようなものに囚われているのではないか。
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2017/08/14(月) 19:33:10.71ID:7hP3iGdB
☆宇多田ヒカル traveling
https://www.youtube.com/watch?v=tuyZ9f6mHZk

 旅感が出ている。
 映像は極彩色だが、そこに一抹の暗さがあって。
 それもひらすらに明るい歌と重なって。
 でも妙な切なさもある。
 そうした微妙な振幅が心地いい。
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2017/08/14(月) 19:49:21.28ID:7hP3iGdB
☆DAOKO × 米津玄師『打上花火』MUSIC VIDEO
https://www.youtube.com/watch?v=-tKVN2mAKRI

 夏の空気が良く出ている。
 真昼の感じ、夜の感じ。だけじゃなく、夕焼けと夜の間、夜と朝焼けの間の微妙な空気の色合いも表現されている。
 映像は見応え十分だけど、歌の持つほのかな哀愁みたなものまでは映し出せていないかな。

 最初のカットで顕著だが、男主人公の眼がちょっと女の子っぽい場面がある。
 なよなよとした感じがあるというか。
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2017/08/15(火) 02:23:44.24ID:9zCPIqEE
☆Love story of two couples
https://www.youtube.com/watch?v=uVDABiqYlRE

 コミカルにしかし同じ展開で失速していく、と言うのを作品の主人公の心情とシンクロさせているのが上手い。
 オチは強引だが、それをタイトルがカバーしている。
 水族館の見せ方はお洒落。
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2017/08/15(火) 02:32:59.01ID:9zCPIqEE
☆Lucky Lou
https://www.youtube.com/watch?v=OuJ4BBQ0nhc

 3DCG。緻密な背景は元より、アニメーションが抜群。
 時に細かいジャスチャーまで映し、時にアニメらしい大胆な動きを魅せる。
 リアルと嘘が織り交ぜられた表現の本作は、幸せ過ぎないハッピーエンドと言う絶妙な落としどころに落ちる。
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2017/08/15(火) 06:21:46.34ID:9zCPIqEE
☆今日も今日とてテープは回る
https://www.youtube.com/watch?v=qlJNMQOvqcY

 この作者はタイトルのつけ方が上手いね。
 「終わらない鎮魂歌を歌おう」
 「英雄にはなれない僕らだから」
 と、ある程度長くて、でも印象に残るカッコいいタイトルをつける。
 このタイトルもコミカル系日常モノと言うのが伝わってくる。
 設定もまた、ありそうでない、その感じがユニークだ。

 ただハートウォーミングで終わらせたのは良しとして、大オチは蛇足極まりない。
 今までの作品の持つリアリティーを減ずる作為的な偶然になってしまっている。
 作者から感心しろと言われてるみたいだ。 
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2017/08/15(火) 06:58:23.90ID:9zCPIqEE
☆英雄にはなれない僕らだから
http://www.niseyono.com/posts/1821451

 さらっと見れるのが好き。反対に言えば深みが足りない。

 一話目は惹かれた。
 上手な謎かけだったと思う。
 でもそれは二話目でおいおいとなり、三話目で裏切られる。

 と言うのも主人公が馬鹿すぎるのだ。
 怪獣になれると本気で信じる。ここ、かなり幼稚。
 説得力を高める描写が出るかと思えば、何のフォローもなく当然のこととして劇は進行する。

 更に三話目で魔女、怪獣になれる薬。
 普通、信じないだろ。
 きっと尺的な都合で、読者を説得するのを省いたのだろうけど、それで真剣に悩む主人公を見つめ続けるのには、冷めた目線を伴うことになった。
 魔女の正体も伏線なしでもバレバレだ。

 ただ悩む姿とか言いたいこととか、何となくそういうのには共感する。何となく。
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2017/08/15(火) 07:17:55.89ID:9zCPIqEE
☆Sushi for Cats
https://www.youtube.com/watch?v=zGcYabz3hYg

 アイディアも料理過程も素晴らしい。
 出汁を取るところなんて、ニンマリとする。
 猫にも美味しそうなのは勿論、人が食べてもそうなんじゃないかと言う出来栄え。
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2017/08/15(火) 15:42:17.77ID:9zCPIqEE
☆johnny express
https://www.youtube.com/watch?v=cSGZyRBpMBE

 笑える。破壊が大胆で、でも可愛らしくコミカルだ。

 ネタとしてはシンプルに思えて、考えさせられるものもあった。
 自分たちの生きている地球も宇宙人にとってはアリの巣のようなミニマムなものに過ぎないんじゃないか。
 悪意のない侵略者ほど怖いものはいない。とか。
 そうした作品が反転して身近なものに当てはめてしまう不思議。
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2017/08/15(火) 18:56:14.70ID:9zCPIqEE
☆とらぶるウィンドウズ
http://inmhosg208.web.fc2.com/html/swf/troubled_windows.html

 マウスクリック要素ありのPVアニメ。

 映像だけだと、切り張り的な要素が強い。
 統一感は薄い。
 
 しかし、インタラクティブになったことで、ごちゃごちゃ感に介入できる面白味になっている。
 散らかった玩具というか。
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2017/08/16(水) 00:18:21.01ID:SSqkMqWw
☆夜明け前のレゾナンス
https://www.youtube.com/watch?v=XU_3ZxkDO7U

 ドット的なわざと荒くした画風と色調。
 それが作品に流れる空気を作っていて、電子音の曲と一体になっている。
 最後のシーンは美しい。
 控えめに美しい。

 キャラ紹介でのキャラが歪んで溶ける。のは演出だけなら見応えがあるが、それによって出るキャラの存在の危うさは作中では消化不良か。
 演出過剰気味?
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2017/08/17(木) 18:41:57.25ID:u3SFkjDM
☆チルリ
https://www.youtube.com/watch?v=_VK2il0LnOY

 荒廃とSFとファンタジーの世界。表情豊かな少女。
 アイディアの素晴らしさ。
 圧倒される迫力と同時に、考えさせられrる余白を残す。

 のだが、手放しで褒めるには抵抗がある。
 と言うのも、社会的な捉え方、多面的な話や世界の構築に、欠けるように思えるからだ。

 少女が泣く。ここで物語が動く。わかる。(女の子の涙って時点であざとさはあるが)
 少女が泣く。それだけで事態は解決。
 えっ? 根本の貧困はちっとも解決してないんじゃないのか。
 最後の笑顔で解決したと錯覚させる、そんな感じ。

 物語が泣く笑うという内的な行為で閉じられていて、社会的に何々をする、抗う、影響することもなく終わる。
 それは社会の役割の第三者を、典型的な疲れたサラリーマンとして画一化していることからも明らかだ。

 要するに、凄いのはわかるんだけど、その凄いのが自分の好みとは大きく外れている。もどかしい。
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2017/08/17(木) 20:42:03.14ID:u3SFkjDM
☆仮面の国のアリス
https://www.youtube.com/watch?v=Vi0S014yGnk

 ストーリーテリングを武器に女王と渡り合う主人公。
 しかし認められたのはその博識だけではない。
 恐れられる女王に対して一人の人間として、温かみのある個人として接したからだろう。

 それが鮮明になる山場では委員長は自らを亜里沙として、女王はヴェロニカとして、立ち現れる。
 のだが、主人公のネーミングはどうか?
 アリスをもじった亜里沙は、物語の都合と言うか作者の視点を感じて、山場の自由さや開放感を弱めてはいないか。
 ここはちょっと安易なチョイスに思える。
 かと言って物語を壊さないネーミングは確かに難しそうだが。

 しかし些事は置いといて、全体としておいてけぼりにしないテンポで、すらすらと滑らかに進む進行は、魅力的だ。
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2017/08/18(金) 01:25:42.34ID:5GFo396N
☆アニメ映画 - はじめの一歩 特別ロードショー
https://www.youtube.com/watch?v=kGFiCSWePeQ

 デンプシーロールVS飛燕。
 ボクシング漫画っぽい硬派なベースに、必殺技の応酬って取っつきやすい燃えがブレンド。
 見所となるボクシングシーンからは、息を呑む目まぐるしい展開が続く。

 恋愛パートは余りにベタ。
 だけど、割り切りが上手。
 彼女が応援しているシーンは、ボクシング場面では一切描かれない。
 故に応援者からの声援で勝つ、なんてメルヘンで作品内のリアリティが減じられる心配はない。
 やっぱりエイドリアーンってやりたくなる誘惑を完全に吹っ切った、冷静さというか作品を貫く信念に拍手を送りたい。

 ボクサーと会長との絆は練習シーンや前振りの比重が少ないせいか、単体では余り感じられない。
 ここら辺はシリーズを知っている人の特権なのだろう。
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2017/08/18(金) 06:09:40.31ID:5GFo396N
☆出川哲朗の充電させてもらえませんか?
https://www.youtube.com/watch?v=9VXSrA8nY8Q

 かなり緩い作り。
 それは演出面にも出てる。

 出川哲郎がセリフを噛む。どもる。
 そんな普通ならカットするところを、平然とオンエアに使う。
 どころか、むしろテロップにして文字化して強調している。

 これは中々に画期的だと思う。
 出川だから許せるって面もあるけど、親しみがぐっと増すんだよ。
 洗練だけがプラスってわけじゃない方向性を示す。
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2017/08/20(日) 01:00:00.00ID:Y8QcNz1b
☆のらねこ日和7/17 海の日
http://noraneko-studio.com/flash/nb/07-17.html

 ほのぼのとする。
 丁寧な絵の漫画を基調として軽いアニメが作られている。

 爆発力があるネタではないけど、くすりとするまたーりな雰囲気が嬉しい。
 背伸びしない日常感がAAの可愛らしさとマッチ。
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2017/08/21(月) 19:47:30.28ID:jTDFMnCy
☆灯台守の夜
https://www.youtube.com/watch?v=sulCfRw_ARw

 人間は矛盾に満ちた生き物だ。
 眠り続けている夫をかいがいしく看病し続ける妻。
 しかし願いが叶うのならば、その回復ではなく、見られるのに恥ずかしくないような自身の容姿、若さを求める。
 この利他的なのか利己的なのか、その境目。目標の倒錯。
 何だろう。理解しがたいが感じることができる。その人間らしさ。

 途中のセリフも光る。
「君が思っているほど…君は不幸じゃないと思うよ」
 これだけで一つの短編を作れそうだ。

 人の矛盾を醜さを描いて、哺乳類から魚介類へと転換する物語へと持っていく。
 これもまたあり得ないファンタジーのように思えるが、それを補佐するのが「描かない」ということ。
 犬が魚を助けるシーン、魔法か何かで魚になるシーンをカットする。
 結果だけを暗示することで軽いインパクトと、説得力を出している。
 が、繋ぎの場面がやや薄いかもしれない。
 「魚は自由ですよ……」からその結末まで、もう少しタメが必要だったように思える。
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2017/08/21(月) 20:26:10.93ID:jTDFMnCy
会話については、青池良輔著「Create魂」が面白い。
>『キャッチボールは友情を冷めさせる』

会話はプロレスだ、ドッヂボールだ、とか言うと言い過ぎかもしれないけど。
一言にキャッチボールと言っても、ストレートだけじゃなくて、変化球、落球、ワンバン、死球とあるんじゃないかなとか。
例示が非常に分かり易いので、無断転載。

男「お前はいったい?」
悪者「俺は、殺し屋だ。何で俺が来たのか、心当たりがあるだろう?」
男「そんなものはない!」
悪者「ムキになるのが、何よりの証拠だよ」


男「お前はいったい?」
悪者「オモシレェなぁ。必死なやつは」
男「俺は関係ない! こ、殺すつもりか?」
悪者「……久しぶりに見たよ。あんなに怒ってるボス」


店員「当店のおにぎりは、専属契約農家から仕入れた、無農薬の最上級米のみを使用しています」
女「それで、こんなにふんわりしているんですね。香りがいいですねぇ」
店員「炊き方にも最新の注意を払って、かまどで炊いています。違うでしょ?」
女「違いますね。電気釜だとこうはいかないんですね」
店員「そうですね。なかなか難しいですね」


店員「当店のおにぎりは、専属契約農家から仕入れた、無農薬の最上級米のみを使用しています」
女「なにこれ、ふわふわ! いい香り」
店員「炊き方にも最新の注意を払って……」
女「昔、おばあちゃんの家でこんなの食べたような気がするなぁ」
店員「かまど炊きだけが出せる風味ですね」
女「え〜!? おばあちゃんに電気釜プレゼントしちゃったよ」
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2017/08/21(月) 22:05:39.35ID:jTDFMnCy
今までの中で台詞回しが光る作品は。
>>37 ちびせみ 第二話 :成立していそうでギリギリに届く言葉のキャッチボールが楽しい。
>>48 紙兎ロペ 肝試し編 :会話のやり取りで笑わせる。シリーズもののマンネリ、疲弊も感じられない。

反対に、イマイチだったのが。
>>81 やわらか戦車
やわらか戦車7
https://www.youtube.com/watch?v=0W5ZErWRtA4
ネタそのものは定番ながらも笑えるけど。何というか中途のやり方が、キャッチボールすぎる。というかストレートのやり取りなので重く長く感じる。
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2017/08/21(月) 22:40:14.20ID:jTDFMnCy
☆はやくも2005年をあきらめた人
http://www.geocities.jp/fookky104/fla/kouhaku.html

 セリフのやり取り、プラス脳内会話で笑ったのが本作。

 長いけど、考えられた構成、音楽の配置で、ダレルことなくテンポよくネタが詰め込まれている。

 単体のネタのアクの強さに目をひかれがちだけど、全体の構成も考えられている。
 独身男のドク男の殺風景な部屋とファンシーなヒロインの部屋の対比。目のメリハリにもなるし、報われない恋を嫌が応にも予感させる。

 戦車男(電車男)に憧れて恋に落ちるドク男。
 しかし障害として聳え立つのが正しくその本に出てきそうな人物という悲壮な展開。
 それでも抵抗するドク男の結末や如何に? と、ドラマチック。
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2017/08/21(月) 22:56:18.62ID:jTDFMnCy
>>65
も、遊び心に富んだ会話のやり取りが楽しい。


マスター「察するところ年齢は26歳……」
みさえ「惜しい! 28歳です」
マスター「ああ! これは失礼を……」
しんちゃん「30だぞ」
みさえ「29よ!あっ」

マスター「カフェオレ! コーヒー抜きでございます」
しんちゃん「おお! ただのミルクみたい」
みさえ「ただのミルクだって!」
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2017/08/21(月) 23:59:31.17ID:jTDFMnCy
面白いセリフには、「嘘をつく」っていうのも適度なら効果的かな。
何だろう。状況や心情とセリフの間に、ギャップが生まれるとイイ感じ。

>>11
のテンシ。
そのままなら純粋メンヘラ自己犠牲って感じだけど、肝心なところで嘘をつくことでキャラに深みが出た。

嘘であってくれ、と言う気持ちとか。
ああこの娘、嘘をついてるな、このすれ違いどうなるのだろうかな的なハラハラ感とか。
その中間辺りの気持ちを。
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2017/08/22(火) 00:19:06.75ID:y7FHPQ0l
☆ボクシング ギコ×モナー
http://web.archive.org/web/20040404105328/http://www.geocities.jp/tom_pebble/fight.html
http://www.geocities.jp/tom_pebble/fight2.html

 糞Flaボンジュール第三弾。
 捻りのない台詞回しが悪いわけじゃない、ストレートで純粋なのが出ている、とは言っても、この最底辺の絵柄と選曲と急テンポによって色気のないセリフの弱さが浮き彫りになっている。

 嘘が配置されてない。
 恋人二人の関係やボクシングで劣勢の際に、強がりみたいなのが滲めばなどと思ってしまう。
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2017/08/22(火) 00:29:47.91ID:y7FHPQ0l
☆10minutes
http://www.geocities.jp/katono7/flash/tenm.html

 こちらは逆にシチュエーションの妙が出ている。
 セリフや行動と心情のギャップが効いている。

 二人きりで溢れ出す恋心、告白の気持ちと、そうは問屋はおろさず、現実のありふれたものになってしまう一場面の落差。
 もどかしくも先が気になる微妙な推進力がある。

 この場合、ドラマが起こらないのが、作品に無造作な10分の切り抜き的感触、あるある感を与えている。余韻がむず痒いと言うか。
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2017/08/22(火) 02:02:04.50ID:y7FHPQ0l
寿司を握ってくれ
ttp://www.geocities.co.jp/HeartLand-Yurinoki/9963/susi.htm
寿司の注文ネタ、それ自体は珍しくありませんが、そのかぶせ方、天丼がビシッと決まってます。
最後にも、ひと笑いネタを持っていくところもミソ。
と日本食スタイル。

前述の天丼(一タイプのネタを重ねる)ですが、これは画を大雑把に表現している、絵だけでは何のネタかわからない、
そんな盲点を巧みに利用しています。

寿司を握る場面を緩やかにして、音同期の楽しみとちょっとした焦らしを与え、緩急を演出しているのも上手く。
美味しくいただきました。



これはキャッチボールで言う暴投が笑いを誘う。
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2017/08/22(火) 02:40:57.98ID:y7FHPQ0l
このように、以前からあるように、ネタ切れ+振り返り反省も込めて、某スレからレビューをそのままコピペ。あの時が一番、脂がのっていた。
手抜き使用。
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2017/08/22(火) 02:59:56.30ID:y7FHPQ0l
クリスマス(森井ケンシロウ)

ニコニコから

全部で27分。長っ。
ただすっごくストレートな時間展開で、その捻ってないのが捻ってる的なのがあります。
これくらいの尺があると、時間軸に細工して流れを操作したくなる、ぶっちゃけ回想を入れたくなる。
特にこの作品の設定は、幼い頃からの昔馴染。誘惑は大きそう。

しかし、入れない。
だから私は迷うことなく流れに身を委ねられる。
それと、このストレートな時間の流れの良さは、この作品でのタイムリミットにも通じるんです。
つまり、終りが宣告されている。
それで真っ直ぐに時間が進んでいく、イメージで言えば空っぽへと砂時計が流れつづける、決してひっくり返されることはない。
これが切なくて、眩しくて。
この作品では其れがあっている。時間軸をいじるというのは、刺激を盛り込むための一つの基本っぽいのですが、それを外しても楽しめる。そんな感じ。

と、過去話がないのに、じゃあ何でそこまで長いかというと。
すごくまどろっこしく、遠回りして、ユーモアを入れながら、シリアスに陥りがちな死の病と離別と命の終わりを描いているからです。
ストレートに持っていくと、こんな話になると思います。良くも悪くも青臭さとか、が出てしまうんですね。
ttps://web.archive.org/web/20080226094251/http://muzo.jp/up/01/publish/musamusa/index.php
それで結構こういうのは人気だから、いろんなところで、だから、まー、見飽きた的なものが入ってくる。
だからこのユーモアとか微妙な表現って、一つの個性になってて、時間大幅増も止むなしな楽しい工夫だと思うんです。

「好きだ」は、照れてしまうけれど。
「とても大好きだ。年収が500超えたらすぐにでも結婚して欲しい」だと、いいねーって成る。

こちらは時間軸をいじって、ちょっと前に。
この好きだの前に予告として、健太くんへの好感情をさりげなくほのめかしている文があります。
「腐れ縁だって言って、健太君と私は、よく笑う。……もうここまで来たらずっと同じでもいいのだけど」
だから、大好きだ、に唐突感を余り受けなかったんだろうと。
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2017/08/22(火) 03:02:01.32ID:y7FHPQ0l
あと、語りとか、会話のキャッチボールが、とんでもなく上手いですよね。
コミュ障の私にゃ、羨ましい限り。私だって密かに語るように書くようにしてるんですよ。だから、ここまで凄いのはほんと凄い。
これってTNTさんのニュアンスを汲めるプロ声優さんが声を当てて、それでTNTさん本人も声入れにアドバイスを入れつつ現場に入って。
そうなったら、すっごい作品作れるんじゃないかな。

あっ、でも、もうちょい。あの女の子が眠っていて、健太くんが語りかけるシーン。
今まで女の子が聞いたこと考えたことのみに、主観視点っぽさを貫いて描写してるからドキドキするんですね。
健太は寝てると思ってるけど、女の子はたぬき寝入りしてる? 起きてる? って感じで。
最後は卑怯ですよ。あー。ひきょー。
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2017/08/22(火) 03:06:27.76ID:y7FHPQ0l
黄色い桜を探して
ttp://serenite.s53.xrea.com/flash/2004RW/yellowcherry.html

この作品は転部が異常なまでに鮮やかで。
崩しが入るんですが、それは「崩した」のか「崩れてしまったのか」、そういう作者の意図はともかく、私はすんごく驚きました。

二人がもう会えない。それも老人の方から別れてしまう。
余りにも意外じゃないですか。
私は計算とか推理とかをしながら見るクセがあって、それは意識しなくても多くの方はそうだとは思うのですが。
あの、待ち合わせ場所に来る、この物語はOLさんと老人の癒し系ストーリーとしてほのぼのと続くのだなと、まるで疑ってませんでした。
なのに、何故かモノ悲しい音楽、早く来すぎたから、うんその通りだよ、と思いつつ、うおーっと。

これが凄いと思うのは、別れる伏線をこれみよがしに入れていない点。
たとえば二人との交流の不協和音や嫌な感じは全くなく、これからどうなるんだろう! ってところで関係をぶつりと断ち切る。
交通や居住地、健康問題、家族とのしこり、老人の心境の変化、と言ったそれらしい伏線は入れてない。
例えば最後のデートとなった別れ際、何かしら劇的なセリフとか用意して、とドラマ脳な私は思ったりするのですが、それも無し。
次のデートを提案したのも老人。だから、まさか老人の方から関係を絶つ、なんて予想もしませんで。

それで、「ない」という、これが本当に素晴らしい展開の仕方で大好きです。
と言うか、こういうの私は好きだったんだ、ってこの作品にふれることで発見させられた、くらいに心の使っていない部分を刺激しました。
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2017/08/22(火) 03:07:51.55ID:y7FHPQ0l
ただ、これは何かパワー、センス?(あいまいー)みたいなのが無いと、「稚拙ぅ」「へたぁ」「失敗作」ってなるかもしれないです。
当作品でも観る人、観る環境、例えば流し見とかだと、そう思われるかもしれない。

センス。ここは踏み込みたいです。
あの、キャラに物凄く「リアル」というか「地に足のついた感」があるんです。
それは本当にあのOLさんが居そうな感じがする。わざとらしく演技するのではなく、そこに居る。
例えば愚痴をこぼしながらの同僚との会話、なんて、詰まらないものですよね、多くのFlashでは中だるみポイントとして削られる部分だと思います。
ただ、だからこそ、これを入れることで、創作物っぽさを消し、現実にありそう感を生んでいるようにも思います。
私に隣り合ってくれるキャラとして感情移入もしましたし、好ましくもありまして、あの社会に精一杯立ち向かって進んでいる、愛おしさが。

この愚痴シーンを、場面転換とともに、会話と心境を並行させて密度濃くぽんぽんと展開し、そこを決定的に退屈とは思わせないで通過した時点で、
この作品の迫って来るもの、伏線なぞなくとも伝わる説得力、みたいなのが確約されたんじゃないでしょうか。
(ただ、やっぱり愚痴はテンションが下がる場面なのは確かだと思うので、ここで閉じた方もいらっしゃるだろうとは思いますが)

と、女性側に感情移入させつつ、主観(OLが見たこと思ったことだけを描写している)視点を守り、老人側にはミステリアスさを持たせる。
更に、OLと老人の関係を、いささか怪しく互いに踏み込みきれない秘密の関係にしたことで、女性も必要以上にその謎を暴かない、暴かせない。
この二人の微妙であやふやな関係は転部の再確認でインパクトとなりますが、物語全編でもムーディに彩りを加えています。そう思う。
思えば、主題の桜だって、季節のほんの一時期に関係するものですし、和み、華やか、祭り、切ない、散ってしまうと言った印象があり、作品にマッチ。

と、そういうのが不意打ちになったのかな。
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2017/08/22(火) 03:15:56.97ID:y7FHPQ0l
秒速5センチメートル My Little Lover 風と空のキリム


ttp://www.youtube.com/watch?v=T6xyZQNSyAI

>あなたに逢えたことがいちばん
>今まででうれしいと思った
>かんしょの緑が揺れる音の
>その先に沈む夕日を見た時

>いい事だけの空気を吸おうよ
>いらないものは持たないでいいよ
>多分 全部は無理だと知ってる
>だけど希望が込み上げてきてる

>どうして光さしてくるの
>訳もしれずに涙こぼれる
>あなたのことを感じる全てで
>からだをとりまいている空気まで


>海が夕日でざわついてきたら
>高まるこころポケットに詰めて
>今日はここを離れていくけど
>イメージの中には花が咲いた

>どうして人は生きていくの
>問いかけてたら涙にじんだ
>あなたのことを感じる全てで
>からだをとりまいている空気まで

>かんしょの海が手をふってた
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2017/08/22(火) 03:16:19.28ID:y7FHPQ0l
ここで言う「かんしょ」は、さとうきびの草でしょう。使われた映画が沖縄とそれを舞台にしているから。

これはメロディと歌手のakkoさんの声から、「切なさ」が漂っていて、そこから嫌でも失恋をイメージさせます。雰囲気が抜群。
でも、少しだけ歌詞は捻ってます。でも私なりになぞってみると、歌われてるのはやっぱり失恋じゃないかと思います。
少しだけの捻りなので、わざわざ開く意義もなさそうですが、私だけのために。


妄想しましょう。

「会えたこと」が「いちばん今まででうれしいと思った」
過去形の文末から、この人は思い出を振り返っているのだと匂わせます。
更に両想いだったら、「会えたこと」よりも「心と身体が通じ合った、一緒に過ごしたこと」の方がいちばんな気がします。
なので、片思いで終わったようにも思わせます。強引かな?

かんしょが揺れる。風が吹く。その先の夕日が沈む。何かが終わろうとしている。


「いいことだけの空気を吸おうよ」
ここは励ますようなフレーズですが。私には、逃げ、に思えました。
何故ならサビがこうなんです。
「あなたのことを感じる全てで からだをとりまいている空気まで」
この「からだをとりまいている空気」は「いいことだけの空気」とは違うように思います。対が「全部」とあるように。
だから、これはあなたとの関わりのいいことだけの空気を拾い、辛かったり悲しい部分だけを捨てようとしている場面じゃないかな?

となると、ここから先の「希望」や「光」は、決して明るいだけの見通しには思えません。
諦めよう、忘れようとしつつ、そうはさせない「涙までこぼれさせてしまう」そんなもの。
何か? と言うとそれこそが「あなたの全て」で「取り巻いている空気」なのではと思います。
もう見たくない、持っていたくないのに、込み上げてくる痛く辛い心や感情が今までの蓄積にあって、都合よく忘れることを許さない。
そのもがきが一番のシチュエーション。うん、強引。
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2017/08/22(火) 03:17:09.09ID:y7FHPQ0l
二番はそれを解決へと向かわせます。
夕日が落ちようとする。どうしようもなく過ぎ去っていく時。
その中で、この人は決意をします。心は捨てない。ポケットに詰める。
「今日『は』ここを離れていくけど」で、別れを決心しつつ、何時かは、再訪を胸に秘めます。
そこで「イメージの中には花が咲いた」。決断を後押ししてくれる。

でも、それは簡単なことではない、と思わせるのが。
「どうして人は生きていくの」
と問いかけずにはいられない。
あなたへの想いは、生きていく理由、人生そのもの、と匹敵するくらいに大きかった。
だから直視することは、涙なしでは出来ない。切なさ全開です。
この苦しみつつ、離れていく、足音が、失意と希望と葛藤がないまぜな、乱れつつ前へ進む歩みが、私の心を揺さぶるのでした。


最後の。
「かんしょの海が手をふってた」
空気を動かす風を感じて、心をざわっと震わせます。

ここでの手をふるは、「バイバイ」かな。
これはかんしょから私へのさよならとも取れるし、かんしょからその先に沈む夕日へのさよならとも取れるし、
わたしと夕日の両方を結んで別れさせるのが、かんしょとも取れる。
さよなら、です。
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2017/08/22(火) 03:17:57.46ID:y7FHPQ0l
この歌で、感慨深いのは。

「あなたのことを感じる全てで からだをとりまいている空気まで」

なのに、ここまで分かっていながら、別れてしまうことなのですが。
これはわかったからこそ、別れたと思えます。
つまり、想い人はこの人のことを好きじゃない、別に好きな人がいる、別の夢を見ている、別の世界を見ている。
そうした空気を知ってしまったからこそ、別れは必然的にやって来る。
わたしの想いとあなたの想いは違っていた。

そういう間接的な関係、直にふられたわけではないからこそ、その気持ちを断ち切るのに惑い苦しんだ。とも取れます。

えーと、この強引な解釈は、この映像に使われているまさに「秒速5センチメートル」の「COSMO OUT」から、連想したものでした。
それを知ってか知らずか、MADの作者はこの歌と映像を組み合わせている。
凄いです。うわー、と。
「秒速」はあの主題歌の「One more time,One more chance 」のインパクトが強いんですが、
「COSMO OUT」に関しては、とてもヒロインの視点に寄り添っていて、とんでもない切なさでした。
ヤヴァイ選曲センスです。
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2017/08/22(火) 03:20:53.01ID:y7FHPQ0l
だれかのまなざし

ttp://www.youtube.com/watch?v=dSKPjZyiCs8

・死別の先にある、家族への想い、満たされる幸せ  

 別れ、特に死は悲しく、重く、辛いものです。
 だから、悲しくて「泣ける」。
同時にそこを強調しすぎると、あざとさを感じます。
不用意に、泣けるから、大衆受けするから、この入魂の作画と熱いメッセージと叙事的な音楽で、「泣け」っていうのがあって。
 そういうのには、私、距離を置いてしまいます。いや、さ、なんというか。

 でも、この作品は死そのものは、描いてないんです。
 猫のみーさんは、老齢で弱っている。それからナレーションでふと語り手への予感が走り、死んだとの連絡が鳴る。
 この死までの詳しい過程は、省かれています。ぞぬ号のように子供を庇って死んだとか、キミボのように院内感染の病気にかかってとか。
 ただそこに佇んでいて、何時の間にか消えていく。死体も死に際もナッシング。

 かと言って、ねこさんを、おざなりにはしていません。

>「他の人間の誰が死んだって、こんなに悲しくはならないと思う」
>「家族だったもん」
飾ったりドラマチックなセリフじゃない分、実感があって、心に響きます。

 またその中で猫が出てくる夢を見た。と語られますが。
 あの、製作者側への、物凄い誘惑として、どんな夢か描きたくなる、セリフ内で明確に示唆、或いは夢そのものを描写したくなる。
  実際、ドラマチックな離別の話なら、ここでもうファンタジーなんだからナレーションのように直接家族へと最後の言葉を話しかけたりとか。したくありません?
(例えば「め組の大吾」というサンデーの長編漫画があるのですが、この作品だと死んだ愛犬が夢の中で日本語で主人公に語りかけるんです。
それが物語のテーマな才能の開花、成長を象徴していて、「ああ、ここまで来たんだな」とこれはこれで心動かされたんですが)
 本作の描かない、と言う選択は怠惰でも逃げでもなく、生産的な決断に思えます。
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2017/08/22(火) 03:22:49.70ID:y7FHPQ0l
 ここで話を戻して、「家族だったもん」という言葉。つまり本作は「死」を通した「家族」がテーマにあるように思います。
距離の離れてしまった父と娘。
皮肉にも二人をもう一度向き合わさせ、距離を縮めたのが「二度と帰ってこない家族の死、そこから思い知る大切さ」だった。
 ここらへんをさり気なく補佐しているのが、猫の写真が映し出されるアルバムの場面。
 そこには猫だけじゃなく、次いでそれを囲む父と母と娘の姿が映されていきます。家族写真なんです。

 物語としても泣き所は、死んでしまった喪失感ではなく、それが埋められていく再生への過程でした。
 泣けそうな歌がかかってきて、「あなた」とナレーションが呼びかけ始めます。
「あなたたちが忘れてしまったことは沢山ある」
 からの、語りと音楽の心地よさ、二人が不器用に想い合っているのを知り、それでも一人立ちし始め、その先で幸せを分かち合う過程へと至る路。
 そして「いろいろ思い出しちゃったなー」の呼応。
 ここでもう、わー。です。私は。

 泣きのクライマックスの死んだ猫と家族の写真で締めていたなら、もう号泣したんじゃないかと。
 でも、新しくペットを飼う、死を乗り越えて受け止めて、娘のために飼った猫を今度は自分のために。っていうとこまで飛んで。幸せで終える。
 だから、これは「死」というより「修復と克服」の感じで、このあたたかい余韻は心から祝福したいです。泣かすのが絶対正義じゃないって感じで。
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2017/08/22(火) 03:24:21.44ID:y7FHPQ0l
・ディティールが宿る世界観

あとは、小物が細かいです。
女の子の部屋のごちゃっとしつつも、整理された感じ。憧れの生活をしています。
スポンサーもにんまりでしょう。
新海さんの作品には余りくわしくないのですが、そうしたディティールや光の射し方にコダワリを感じていましたが。
ところどころ絵本調というか淡いパステルで囲んだ一枚の画だけで、綴る場面も見受けられました。
あーちゃんの幼年時代とか。
妥協せず精緻な風景で全体を統一したのが味というか作風だと思っていたのですが、でも、こういうのはむしろアリだと思います。
メリハリになって、疲れないというか。常に全開よりこっちの方が好み。
あと、猫を追い回して時と心を経過させる演出は、さり気なく、わかりやすくて、好きなシーンです。

個人的に「んー」だったのが、SFな近未来な要素って必要なのかな? でした。
調理道具がガスコンロから電気になってたり、時の経過も感じるんですが。
が、父さんよりに共感していた私は、どちらかというと過去⇒現代で見たかった。
でも、これは娘の話として、少年少女の方を向いて現代⇒近未来って視点の方にウェイトを置いたのかな。


・だれかのまなざし

あとはナレーションの視点です。
種明かしにびっくりしたのですが、ミスリードとなってるのが語り手が「猫のみーさん」って猫を呼んでるんですね。
だから違うのかな、って思いこんで、でもこうなって。
あと、「あーちゃん」から「あなた」に呼び方が変わってるんです。第三者的に距離を置いていたのが、あなたと呼びかけ始める。
視点がぶれてます。小説だったら、違和感が大きい初歩的なミスにもなりかねません。
でも、先の驚きは心地よいものでしたし。私のうおーポイントは。その、あなた、と話しかけていく。その距離が縮んだところだったのも確かで。
そこで何とも……タイトルが迫ってくる。
これはアニメだから出来る凄い表現なのでは、と思いました。

死生観とか世界の捉え方、みたいなそんなのまで感じるショート作品。打たれました。うん。
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垢版 |
2017/08/22(火) 03:37:22.69ID:y7FHPQ0l
或る旅人の日記 6 花と女

少しだけ色調は明るめに、朝日で物語を閉じる。
終わりの寂しさと共に、どことなく希望を感じました。
「夜が明けた」からのナレーションは、このシリーズ全体を日記の一部っぽさへと閉じ込めていて。
これまでもこれからも続くだろう描かれなかった日を感じさせ、短編アニメとは思えない世界の広がりのような豊かな余韻を残します。

ナレーション部分は終いだけにして、最後の挿話、女とのやり取りには文字による補足はつきません。
なので、ちょっと曖昧気味な感じもするのですが、それは霧の中のような幻想的な雰囲気を引き立てていて。
花がわっと咲く場面、演出次第ではとても華やかなシーンになると思います。
色鮮やかな花畑や涅槃の蓮のような情景を描くのも可能だったでしょう。
けど、そこはそこ、緑の色調を徹底していて。
だからこそ際立つ幻想の中の一輪の花の桜色。

シーンの展開に、工夫を感じます。
 眠っているロドルくん。光射す教会のような建物。女がふっと息を吐く。一面の花畑。と展開していきます
このシリーズの傾向として幻想から現実へと戻るだろうな、との予測があったんですが、
カメラワークで回り込みながら背景を変えて、旅の丘へと連れ戻す。
ここで面白いのが、戻し方でした。
「夢オチ」的な繋ぎ方にするとしたら、待合室で眠っていたロドルくんに戻すのがオーソドックス。
でも、敢えて旅で野宿していただろう平野へとワープさせる。
夢なのかな、回想だったのかな、異世界だったのかな、などと解釈を楽しめる描写でした。

そのカメラワークのシーンで、緑の花だらけの世界に咲いた鮮やかな一輪の花、が散っていき、次には沢山の緑の花の一つになってます。
現実へのシビアな目線も感じるのですが、ロドルくんはそれでも大切な記録の一部として日記に挟む。

こうしたカメラワークシーンのように、一つの場面で複数の筋を凝縮しているのは、ワンダフル。
噛み締めるほどに、観返すほどに楽しみや発見があって素敵です。

あと音楽というか、一つ一つの音と映像がシンクロし、一体となっていて、その滑らかさは筆舌に尽くしがたい。です。
強固に団結したチームで作品を作っているように感じました。
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垢版 |
2017/08/22(火) 03:46:22.16ID:y7FHPQ0l
CATMAN RUNS

CATMANのエピソードの中でも、とびきりに私のツボをついたのが、これです。
笑い→ホラー→カッコイイ
と感情が大きく揺れながら、ぶれながら、何処か爽やかな余韻の風が吹いて来る、凄い逸品だと思います。

「払うって言ってんだろ」と言いながら、全力で逃げ続けるCATMANは、何処か愉快さがあるし、
決して立ち止まらずに投げ捨てる形でリンゴを返したり、代金を払ったりするシーンもまた味があります。
それで果物屋がリンゴを持っていて(CATMANから受け取った?)その大事な商品のリンゴをCATMAN目掛けて投げて潰してしまうシーンなんて
人の矛盾した感情の機微を話にする巧みなストーリーラインです。

そんな笑える一場面ですが、妙な不安も付き纏うのもまた事実。
前半部、何というかカメラはCATMANばかり映してるんです。追ってくる果物屋は最後の最後まで出さない。
だから本当に逃げてるのか? っていう不安がじわじわと染みてくるんです。
そして遂に登場する恐怖の本体。水に打たれたみたいにどっきんどっきんする場面です。
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