>>243
例えば、2つの変数 a と b があり、これをそれぞれある値にするための
「計算方法をテストしたい」とする。

私が言った「後続のテスト」とは、a をテストしてから b をテストする場合の、
b のテストの方を指す。

ここで、b の計算には直接的あるいは間接的に a の値を用いるとする。

この場合、a のテストがパスしなければ、b のテストには意味が無くなる。
なぜなら、本来 b の計算のテストと言えば、b の計算方法がテストできる事を期待し、
b の計算に使用する材料は全て正しいものという前提で行うが、
これでは a の結果が間違っているから b のテストがパスしないのか、
b の計算方法が間違っているから b のテストがパスしないのか分からない。
つまり、b の計算方法を正しくテストしているという確証が得られない。
だから a のテストにパスしなければ、そこでテストを止めるべきだ。

しかし、b の計算に a の値が使われない場合、
a の計算方法のテストと b の計算方法のテストは独立している。
よって、たとえ a のテストがパスしなくても、b のテストは問題なく行える。

また、このように後者の場合において、a のテストと b のとテストを同時に行う方が
テストの作業効率が良い場合も少なくない。
例えば、a と b のそれぞれの計算は独立しているが、もっと大きな枠組みにおいて、
a と b(やその他のものが)合わさってある一つの機能を実現している場合などだ。
その機能をテストする前に個々の要素をテストしているのなら、
a と b などの独立したテストの結果は一望できた方が良いと私は思う。