インラインアセンブラなら、ふつうのユーザーもビルドで悩まないですむ

移植性を重視した言語なのにasm文があるのは何故ですか?
asm文は、Dの関数内に直接アセンブリのコードを書き込むことを可能にします。
アセンブラのコードは自明に移植性のないものとなりますが、しかし、
システムアプリの開発には非常に便利なものです。
システムアプリは 大なり小なりシステム依存のコードを含むことになるので、
インラインアセンブラは 大した問題にはなりません。
インラインアセンブラは、CPUの特殊命令や フラグビットへのアクセスによって、
特別な処理の場合や、 限界までコードを最適化したいときに役立ちます。

Cコンパイラがインラインアセンブラ機能を持つ前は、 私は外部のアセンブラを使っていました。
アセンブラは 沢山の、本当に沢山のバージョンがあって、
各バージョン毎に微妙に 構文が違っていたりバグがあったりコマンドラインの文法まで
変わっていたりして、非常に残念な思いをしました。 つまり、アセンブラの必要なコードは、
ユーザーには安心してビルドはできなかったのです。
インラインアセンブラができてからは、そんなことはなくなりました。

よくある質問 - プログラミング言語 D (日本語訳)
http://www.kmonos.net/alang/d/faq.html#q1_1