>>185
横レスだけど、形式手法の証明においては式に含まれる記号の意味は「無価値」だということ
記号の意味を分かる必要は無いし、
証明の過程で記号の意味は完全に無視され「形式(公理や定理)」だけが価値を持つ

ソフトウェア仕様記述は現実世界のモヤモヤした実体(=モノ)をある体系でモデル化することから始まる
たとえばUML等のOOA/OODでは現実世界をオブジェクトの集まりと捉え、オブジェクトの持つ属性や
オブジェクト間の(継承や部分といった)関係を定義することによって(非形式的な)モデル化を進める
ここでは実体をコトバとして抽象化する事を、具体的には定義するオブジェクト/属性/関係などの
命名(naming)を、つまり(人にとっての)直感的な意味を重要視する
これによって(人にとって)分かりやすく、特に共同作業下における仕様イメージの統一的な共有化を図る

これに対して、形式手法では現実世界をモデル化することは(視覚化手法と)同じだけれど、
数学という形式的な体系を用いる点が異なる
つまり、ある式(=モデル)が直感的には(=人にとっては)いかに分かりやすくて正しく見えようとも、
いいかえるといかにOO的視点では優れた設計であっても、形式に矛盾があれば誤りであると見なす