>>911
うちらが使っている活用体系は、
寺村秀夫『日本語のシンタクスと意味 II』だと
松下文法に近いかな?
まず、現代語では「終止形」を立てません。いわゆる
「終止形」は省略による連体形の終止用法とみます。
ただし、文語だと動詞にも形容詞にも終止形があるので、
そこは配慮しましょう。
連体形と連用形は、「現在」と「過去または完了」に
分けて、合わせて四通りとして扱います。このとき、
「た」「だ」「て」「で」は活用語尾に含めるのが
本来のありかたですが、「ちゃった」「じゃった」の
処理との関連で、若干の工夫が必要です。
「仮定形」は「已然形」に名称変更。仮定を表すのは、
「ならば」です。「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」は、
「柿を食ったら(仮定)鐘が鳴る」ではなく、
「柿を食ったら(已然)鐘が鳴った」です。