>>546
> むしろSchemeから学ぶとマクロ入門にはsyntax-rulesしか書いてなくてdefine-macro&gensym触る機会が無かった

>>547
> 伝統的マクロの方が動作モデルを想像しやすくはあるかもね。

Schemeの場合、何でもありのマクロを排除して意味や動作を形式的に定義でき、
展開結果の正しさ(変数が展開したとたんに突然バインドされたりしない等)を保証できる範囲に留めたいという発想が
根底にあるからね

だからsyntax-rulesなどSchemeでの「マクロ」はあくまでも構文の拡張(カスタマイズ)のためなんだよね
つまり字句レベルを勝手に弄らせるとどんなトラブルでも起こし得るから勝手に弄らせたくたくない、
プログラマがお好みの構文を既存構文を使って定義して追加したいというならそれは許してあげよう
(例えばCみたいにwhile文…ループ条件の判定が最初に行われる構文…がある言語にrepeat〜until文を追加したいなら
許してあげように相当)というのがSchemeの基本的なスタンス

つまり、Schemeの場合はソースレベル(テキストレベルと言っても良い)で好き勝手な操作を許す本来のマクロ
(ソースコードレベルのメタプログラミング手段)でなくて、抽象構文レベルでの変換規則を定義し使用する範囲だけに
限定しているんだと考えれば良いと個人的には思ってるけどね

だから(メタ)プログラムの動きで理解するタイプの人(プログラマには多い、特に優秀な人ほど)にとっては
古典的なマクロのほうが却って理解しやすく、逆に理屈が好きで系統的に理解したがる(代わりにプログラムの腕は
さほどでないのが多い)人間にはSchemeの構文拡張のほうが理解しやすくそちらを好む人が多い

もっともsyntax-rulesとかを提案して実現した向うの連中はプログラミングの腕力も上級者以上ばかりだけどね
(でも殆どの凡人は、プログラミングの腕か理屈かの高々どちらかしか得意でない、まあだからこそ凡人なわけでして
どっちも両立できちゃったらGuy Steele, Jr.みたいになれちゃうよね)