>>120
> EWM
否定したいわけではないが、君が言っているような「打ち出の小槌」なんてどこにもないんだよ。

低レベルAPIを規定して高レベルAPIを柔軟に構築というのは確かに出来る。
ただ、その高レベルAPIを「仕様として」リリースしたら、一般的にはもう削除は出来ないんだよ。
だから不要になった場合は、エミュレーションモードとして、動きはするがそれだけのもの(速くはない)として残すことになる。
VGAとかがまさにそう。今時のグラボもVGAは表示できないといけないので、この方法で残している。

ただエミュをするのなら、低レベルAPIによってではなく、実装側で高レベルAPIだけをエミュしたほうが簡単なんだよ。
それを低レベルAPIでエミュしろ、そうじゃないと駄目だ、ということになると、性能が引き出しづらくなる。
だから結局、低レベルAPIで高レベルAPIを構築というのは効率が悪くなる。多分頓挫する。
そのやり方はAPIではなく、ライブラリの粒度でやるべきなんだよ。
ライブラリってのは標準JavaScriptを低レベルAPIとして、中レベルAPIを構築しているわけだから。

例えばAppCache、もういらないとして、ブラウザ側で高レベルAPIだけをエミュするだけならまあ簡単だろう。
他の似た機能があれば、それと中身は差し替えて見た目だけエミュすることも可能だ。
(WebSQL->IndexedDBの場合とか)
しかしそれを構築するために使用した低レベルAPI群があるとして、これらも不要になるわけだが、
それらを全部エミュしたままで残せということになると、結局手がつけられず、そのまま残すしかなくなる。
結果、ブラウザ側に「開かずの扉」的コードが累積していき、長期的に進化を妨げることになる。
こうならないためには、「将来的にも」不要にならないAPIだけを規定していくことが肝要。
これは低レベルAPIの方が難しいんだよ。