オブジェクト志向で実装可能なことは、原理的に関数型でも実装可能であり
関数型で実装可能なことは原理的にオブジェクト志向でも実装可能なはずである

関数はオブジェクト志向においては、staticクラスを使えば実装できる
メソッドは関数型においては、第一引数によって動作を変更するポリモーフィズムとして実装できる

問題はどちらが汎化に適しているかということなのである
関数型にはオブジェクト指向では綺麗に実装できない麗としてマルチメソッドというものがある
これは第一引数及び第二引数+・・・の型を持ってして動作を変更するという技であるが、
特定のオブジェクトに依存しているオブジェクトにおいてはこれはif文を内包したディスパッチをする他に実装する方法はないだろう

一方staticクラスによる関数のパッケージ化は煩雑である
必要な関数だけをインポートするには、その関数を内包したstaticクラスをインポートする必要がある
もしここで厳密なカプセル化を適用するならば、
1つの関数のために1つのクラスを使う必要がある、さもなくば利用可能でない関数も同時にインポートしてしまう

カプセル化もまた、オブジェクト志向の特権ではないのである
関数型は関数をカプセル化しているのである
そして変数のカプセル化もまたクロージャで実装できる

オブジェクト志向での変数のカプセル化は容易ではあるが、本当に変数はカプセル化されるべきか
それが私の問いなのである