次のようにすればテープ1つのチューリングマシンでテープ2つのチューリングマシンをエミュレート出来る:
テープ上の記号の集合をΓ∪{0, 1}とする。
初期状態として、4*i番地と4*i+1番地は非負整数iに対し0で初期化し、負の整数iに対し1で初期化する。
また、4*i+2番地は入力テープ上の添字iのデータで、4*i+3番地はオラクルテープ上の添字iのデータで初期化する。
また、初期状態でテープヘッドは添字0にあるものとする。
状態集合は、エミュレート先の状態集合Qに対しQ x Γ x {0, 1} x Γ x {L, R} x {L, R}の高々定数倍となる。

以下ループ
・手続きS1を呼び出す
・更に2回右へ移動し、テープの値を読み込み、保持する。この値を値(1)とする。
・1回左に移動する
・手続きS1を呼び出す
・更に2回右へ移動し、テープの値を読み込み、保持する。この値を値(2)とする。
・値(1)と値(2)、現状態から次状態と出力するべき値(3)、二つの移動(1)(2)を計算し、それを保持する
・3回左へ移動する
・手続きS1を呼び出す
・更に2回右へ移動し、テープへ値(3)を出力し、2回左へ移動する
・移動(1)がLの場合、4回左へ移動し、テープへ0を出力する。
・移動(1)がRの場合、テープへ1を出力する。
・1回右へ移動する
・手続きS1を呼び出す
・移動(2)がLの場合、4回左へ移動し、テープへ0を出力する。
・移動(2)がRの場合、テープへ1を出力する。
・1回左へ移動する

手続きS1の定義:
・現在の値が0と等しい場合、4回左へ移動し、もう一度この行を実行する
・現在の値が1と等しい場合、4回右へ移動し、もう一度この行を実行する
定義修了