バブルソートの一本槍でどこまでいけるか試してみたい
そう口にするピッコロの眼差しは熱を帯びて筆者は思わず
手元にあったアイスコーヒーを飲んだ
とたんその冷たさに喉奥が刺激されさきほどまで感じていた
眠気は完全に吹き飛んだ

筆者が感じていたなんとも形容しがたい漠然としたけだるさは
活力を失っていたからだそのことには自分でも気づいていたが
どうしようもないものだと諦めてもいた

だがピッコロの熱い眼差しに射すくめられて自分に足りなかったものが
いまはっきりとわかった

――挑戦を諦めない不屈の心――

不撓(ふとう)という言葉がある
どのような困難にあっても屈しないこと
今風に言えばフィジカルが強いこと
諦めるという言葉そのものが自分を弱くしていたと気づいた

これがピッコロと対談して筆者が感じたすべてだ
バブルソートを口にするピッコロの眼差しは魔貫光殺砲だったのだ
筆者はそれに貫かれた