> - Smalltalk(ケイの主張)の「オブジェクト指向」なら、実装中、実装完了後、必要なら実行中も決定を変えられる柔軟性。

この「実行中」の定義が今と常識とぜんぜん違うんでしょ?
Smalltalkは実行環境でOSみたいなもんだから、
「実行中も決定を変えられる」っていうのは
今で言うOS起動中にプロセスを再起動できる程度の意味でしょう

今はプロセスは通常は複数のオブジェクトの集まりでできているけど
アランケイの時代は1プロセスが1オブジェクトレベル程度の小さなものだった
そういう想定だから1オブジェクトを入れ替えるという発想も理解できるが、
今だと複数のオブジェクトを同時に入れ替えないと正しく動作しないので
そんな1オブジェクトずつちまちまと動作を変えていくなんてありえない

そもそもアランケイの言う「実行中」は「起動中」であって
「使用中」じゃないんだろう。マルチユーザーで誰かが使用している最中に
入れ替えるとか怖くてできない。入れ替えるにしても保存したら即反映じゃなくて
ユーザーが誰も使用してない状態にして入れ替えないとだめだろうしな。

つまりアランケイが求めていた柔軟性は、OSとプロセスの概念によって
もっと実用的な形で実現されてしまった。だから誰も言語にそんな物を求めていない