企業にとっては、プラットフォームごとにビルドし直さないでよいことだけでも
価値は大きい。
マルチプラットフォーム対応なのに最終プログラムが1種類だけで済むことは
メンテナンス性は劇的に向上する。
nativeアプリをマルチプラットフォームに対応させる場合、OSごとにビルドされた
最終プログラムのバックアップだけでも慎重を要し、生産性が下がる。
開発時にはいちいち、各プラットフォームごとにビルドする時間と手間、
テストが必要で、その時にトラブルも出易かった。例えば、
新しいバージョンのAndroidが出てきたら、新しいAndroidSDKをインストール
しなくてはならないが、それでツールキット側のバージョンが合わなくてトラブル
が発生し、その解決のために一週間以上も無駄になることもあっただろう。
Wasmなら、最終プログラムは一度ビルドするだけで済むのでそのようなトラブルが
生じないし、テスト工数も激減する。