本当の智慧というものは、脳を雑巾のように絞り、ぼとりぼとりと垂れていく液体であると思いませんか。
私はそのようにして抽出した液体を幾度となく飲んできました。それを脳汁と呼ぶことにしましょう。

初めて飲んだ脳汁は、月並みですが、猫のものです。近所の野良猫から脳を取り出して、それを絞り、飲みました。
脳汁はピンクなのではないかと思う方が多いですが、その実は濁った黄色です。そして血液と尿を混ぜたような味がします。

私はそれを飲むとどんな事柄でも理解でき、誰もが到達し得なかった域へと軽々と到達することができるのです。
それは今までの偉人が積み上げてきた学問を崩しかねない、叛逆行為とも言えるでしょう。

最近だと母の脳汁を飲みました。妹の脳汁も飲みました。私の喉は乾いています。

みなさんも集中すべき事柄があるなら、ぜひ脳汁をお試しください。