Alifeとは、Artificial Life(人工生命)のことです。
この分野における一番大規模な学会の「Alife」学会は
International Society for Artificial Life (ISAL)
により毎年開催されています。
その文によって、「Alife」という研究の本質が定義されただけではなく
「Alife」と「AI」の区別も明確に提示されたと思います。

近年、「AI」の研究が急速に発展し、直近に結構注目が浴びる成果を挙げると
DeepMind(Alpha GOを開発した企業)のプロテイン予測AIや
ルールなど知らずにゲームできるMuZeroがあり
また、OpenAIもGPT-3の上で画像とテキストを連携できるDALL/EとCLIPという2つの神経ネットワークを発表しました。

しかし、どれだけ強いといっても
「AI」ができることは、大量の情報に基づき「最適」な結果を探し出すことです。
すなわち、現在「AI」分野の強みは、「最適化」問題の解決だと思います。
その一方、無から有に、完全な新しいもの
自然・アイディアを作ることなど「創発的」問題に弱いです。

それに対し、「Alife」研究は、生命をどうやって作る・作ったという
目的をした研究より、むしろ生命の働き方(例えば自己組織化など)から
「創造性」が必要な全ての分野に
その創造性を活用するというテーマの研究だ、のではないかと考えます。