実例

XNA(MonoGame)では標準で3Dモデルを手軽に扱えるModelクラスが用意されている。 1行で読み込み、1行で描画できる素晴らしいものだ。

ただしこのModelクラスを使うと頂点データは遮蔽されておりアクセスできない。 物理演算エンジンに食わせるのにどうしても頂点データが必要なのにだ。

世界中の誰もが同じ問題で悩んでいるようでstackoverflowに回避策が書いてあった。頂点データをGPUに送信した直後にGetData関数でそのまま返してもらうトリッキーなコードでめでたく回避できた。

しかし、時は流れこの方法では動かない環境が登場した。iOSやAndroidだ。こいつらが採用するOpenGL ESはGPUとの通信が一方通行だ。そこで事前に3Dモデルから頂点データを抜き出し別ファイルに保存しておくという一段とトリッキーな方法で回避する。みごと1モデルのファイルが2個になりました。

さらに時は流れた。あるとき謎の不具合が発生。連日連夜のデバッグ作業。原因は片方のファイルの更新を忘れていただけでした。

カプセル化は恐ろしいね!!