Python は簡単なことをとても簡単にし、むずかしいことが 多すぎることのないようにするという、
賢明な妥協の哲学をもっている。 わたしの意見では、これは非常にうまくいっている。
簡単なことは簡単にでき、 むずかしいことは段階的にむずかしくなっている。
その非一貫性は気にならないことが多い。
Lisp はより妥協の少ない哲学をもっていて、非常に強力でよく統制のとれた 言語の核を提供している。
このことは Lisp を学ぶのをむずかしくしている。 なぜなら最初から高水準の抽象化を扱わければならず、
見た目や感覚に 頼らずに自分がいま何をしているかを理解しなければならないからだ。
しかしこのことは Lisp で抽象化や複雑さの階層をふやすのを簡単している。
Lisp では非常にむずかしいことを、そんなにむずかしくないレベルにまで落とすことができる。
http://www.unixuser.org/~euske/doc/python

ピーター・ノーヴィグ
(ACM、AAAIフェロー、Google研究本部長)