ウィキペディアの説明が、Microsoft C 7.0以前の話がないせいで、Microsoft CとVisual C++の区別がついていないのね。

Windows 95、98の時代は、MS-DOS 6.2とWindows 95・98(内部MS-DOS 7.0・7.1)の併存期間で、MFCはMS-DOS 6.2をターゲットとしたものと、Windows 95をターゲットとしたものがある。

まず俗称「MSVC」と呼ばれるものは、Windows 95アプリケーションの開発を意識したもので、マイクロソフト「VC」と言っているあたりからわかるようにC言語でのWindows 95アプリケーションの開発を主としている。

ここでC言語からC++の移行をマイクロソフトはやろうとして、Windows APIがオブジェクト指向ではないところで無理が生じた。

そこでMFCを大幅に強化することでC++でのアプリケーション開発をしてもらおうとしたが、すでにWindows SDKの開発の知識がある開発者は、Windows SDKでのCでもC++よいというのに慣れていて、MFCを使えというのは、それまでの知識と違っており、無駄なクラスライブラリとしか思えなかった。

MFCはWindows 3.1でも影が薄い。マルチタスクではないと言えてしまうWindowsでは、MFCのメリットなどなく、無駄にサイズが大きくて重いコードが作られるため、性能、スペックの低いパソコンではMFCを使う理由がなかった。

MFCはGUIだけで使われるものではないため、CUI環境の開発でも使われている。

MFCどころかWindows 32APIでも、画面がある前提になっているコードを書かないといけないが、実際には画面がないものを作るのにも使われる。

MFC、Visual C++、Windows SDKの話がごっちゃになって、MFCを使うにはVisual C++でMFCを利用して、MFCがWindows SDKとセットだと認識できない点は理解できる。

まあ、ウィキペディアの記事は、根拠不明の創作が多いとわかってないとだまされるよな。