>>56
お前の独占の定義が間違ってるだけ。聖典を読め。

一個人や一企業の所有物が抱える問題

ではなぜ、一つの個人や企業の所有物か、それとも誰も独占しない公有物であるかに拘るのか。
それは所有物には次のような問題があるからだ。

その人の意向で、使い方のルールが変わってしまう恐れがある。
⇒ ルールが変われば話者(ユーザー)が翻弄される。
いざという時の代替品がない。
⇒ サポート終了や欠陥発覚で、話者(ユーザー)の逃げ道がなくなる。



6.1.3 ソフトウェアの方言・標準語の具体例

ソフトウェアにおける方言と標準語の違いに対する理解を深めるため、もう少し具体例を見てみるとしよう。
まず最初の表は、標準語ではない(つまり方言と見なされる)例である。

表6.1: ソフトウェアにおける「方言」の例

ソフトウェア名方言である理由
Linux|「優しい終身の独裁者」(Linus 氏)がカーネルの仕様を最終決定しているから。
ほとんどのUNIX|系OS それを作っている(実装している)のが一企業・一団体だけだから。
Perl, PHP, Ruby,Python, Java などの言語|〃
ash, bash, dash, ksh, zsh などのUNIX シェル|〃
GNU AWK, sed など (GNU 版コマンド群)|それを作っている(実装している)のがFSF という組織だけだから。