15年ほど前、シンクタンクで研究員をやっていた時のことです。当時、私は資源・エネルギー関係の担当で、かなり勉強しておりました。大学の先生が主催するいくつかの研究会にも欠かさず出席し、コネクションもつくっていました。
ある日、某大手新聞社の記者から私に電話が入りました。
「○△先生に小林様をご紹介いただきまして、お電話差し上げました」と。
「はい、どんなご用件でしょうか?」
「昨今話題のレアメタルに関して、取材させていただきたいのですが」
「取材ですか? その辺は○△先生がご専門ですから、直接お話された方がよろしいんじゃないですか?」
「そう思いまして、先生の所へ伺ったところ、恥ずかしながらわたくし、何も知らないものですから、先生に呆れられてしまいまして。。。。。」
「そうなんですね。じゃあ、私の所へ来ても同じなんじゃないですか。多分、ネオジムはどの辺で採れてディスプロシウムはどの辺で採れるかとかもご存知ないんですよね?」
「そのネオジなんとかとか、ディス何とかもちんぷんかんぷんでして。。。。」
「はあ、で、私にどうしろと?」