客が捨てた1日乗車券を拾い不正使用 駅員4人懲戒解雇

 福岡市交通局は8日、市営地下鉄の駅構内に乗客が捨てた1日乗車券を駅員4人が拾い集め、不正使用していたと発表した。
 手口を教えあったり、拾った券を融通しあったりして、昨年4月から今年1月にかけて計118枚を帰宅する際に使ったという。

 4人は、交通局が業務委託したJR九州子会社「JR九州サービスサポート」の50〜60代の男性契約社員。
 福岡空港駅に勤務し、乗客の案内などを担当していた。
 会社の調べに「交通費を浮かせようと思った」などと話しているという。

 1日乗車券は大人620円で1日に限り地下鉄全線に何度でも乗れる切符。
 1月末、乗客から交通局へ「切符を駅員がポケットに入れる行為を見た」と通報があり、発覚。
 会社は今月6日付で4人を懲戒解雇した。
 交通局は同社に不正使用分の約26万円を請求。
 再発防止に向けて職員の巡回指導を強化する。

朝日新聞DIGITAL 2019年2月8日22時28分
https://www.asahi.com/articles/ASM285QZDM28TIPE02Y.html