>>167
本来国鉄は、毎年の予算が決まってからそれを充当して車両を発注するのが本来の姿。
「昭和××年度本予算」
しかし、急増する需要に応えるためにはそれではとても間に合わないので、予算が決まる前に
来年の予算から先食いして発注する。
それが「昭和××年度債務負担行為」(この場合の××は翌年の数字になる)。

高度成長期には「第1次債務負担行為」「第2次債務負担行為」と繰り返されるため、大半の車両が
先食いで落成し、本予算はごくわずかというのも珍しくなかった。

債務負担行為も結局1年分の予算の範囲内しか使えないため、それでも足りないのを補うために
考え出されたのが、「昭和××年度民有車両」。
要するに車両メーカーから年賦(分割払い)で買うこと。
(全部払い終わるまで所有権が車両メーカーにあるため「民有」)

以上の他、「利用債」というのもあった。修学旅行用電車などが有名。