50 :創世記:02/09/30 23:22
はじめに言葉があった。
数えよ!と主は言われた。
すると自然数が生まれた。
主はそれを見て善しとされた。
第一日目のことである。
時は移り、数は変わった。

加えそして減ずべし!と主は言われた。
そして整数が生まれ、0が生じた。
主はそれを見て善しとされた。
第二日目のことである。
時はうつり、桁が変わった。

乗ずるものは除するものに等しいと主は言われた。
四則演算と実数の誕生である。
主は0で除するものに災いあるべしと言われた。
第三日目のことである。

第四日目に、主は形あるもの現れよと言われた。
そして図形が生まれ、その陰に無理数が生じた。
主はそれを見て眉をひそめられた。
日はうつり、桁が変わった。

主は形あるものを数で測れと言われた。
そして関数が生まれ、虚数とベクトルが生じた。
第五日目のことである。

第六日目に、主は群と環と体を創造し、第七日目に
到って休息され、主はため息をつかれた。