ちょっと古い言い方だけど,鉄道やらの駅前にあるバス停・タクシー乗り場を「ターミナル」って呼ぶだろ?
あれはまあ,日本風に意味が多少変質してるんだけども,「ターミナル」ってのは「主流からある場への境界面」を意味する言葉なんだわ。
ターミナルには計算機界では「端末」っていう訳語が当てられているけれども,これも意義は上と同じ。
ここで言う「主流」とは「電算機本体」のことで,「場」とは「利用者」のこと。端末ってのは電算機本体と利用者を繋ぐ境界って訳だ。
一昔前は電算機の性能が今と比べてすごく低くかったし,技術が未発達だったので計算機の個体そのものも希少だったから,
「一つの躯体を複数人で共同利用する」っていう方式がごく自然に採られてた訳。今でも Web サービスはそういう形式だよね。
んでもって端末自体は殆ど何の計算性能は持ってなくて,
・利用者の入力を電気信号に変えて (中央の) 電算機に送信する
・計算結果の電気信号を画面の描画として表示する
という役割を持っていたんだ。
ところが時代が変わって電算機の性能が爆発的に向上し,また高品質かつ大量に生産する技術も培われたおかげで廉価になったんで,
もはや個人一人一人が自身の電算機を所有できるようになった。それに伴い態々端末と電算機本体を分離する意味はなくなって一体化されたんだよね。
「主体」と「場」が一体になったからもはや「端末」呼べる境界は消えた訳だけど,それでもそこには電鍵や画面がある。それを何と呼べばいいのか。
そこで考えだされたのが「擬似端末」という発想。
↑これ合ってる? 詳しい人添削して。