>>704
2000年以前にあった議論は定量的な見方をしないと意味不明確かも
Mach3.0辺りのマイクロカーネルはメッセージパッシングにかかる時間は100μS程度と当時のCPUの速度を考えても極端に遅かったんだわ
これに実装で挑戦したのがヨッヘン・リートケのL4マイクロカーネル
高速化の手法は何でも試したとか
それとプロファイリングも徹底的に行ってメッセージパッシングのオーバーヘッドを数十マシンサイクルまでに減らした
それから得られた結論で、メッセージパッシングが従来遅かったのは
「メッセージパッシングのフットプリントが大きく、コンテキストスイッチで簡単に命令キャッシュを使い果たしてしまうこと」
だから極限までカーネルモードで動く部分を小さくしてしまい、メッセージパッシングも単純で高速なものに限定してしまえばマイクロカーネル化しても遅くならない
これがリートケの発見した極小原理になった。だいたいこんな内容
「カーネル内に実装してもいいのは、それをカーネル外に実装したらシステム上の機能不全になってしまう場合だけ」
L4系のマイクロカーネルはとても小さい組み込み用に使われているOKL4は16000行
最近の開発だとseL4がgithubにある
各種アーキテクチャに対応のコードが含まれるけど25000行ぐらいかな