このサラリーマンのブログ、人格障害を平易な言葉でうまく表現してる(原文中の固有名詞は削除)



彼の言動がはちゃめちゃだとするなら「どんな風にはちゃめちゃなのか」というより「どうしてはちゃめちゃが成立するのか」の方に興味があるし「彼は愚かだ」と嘆くよりは「愚かな事態を周囲はどのように許したのか」を知りたい。

「はちゃめちゃを許容する構造」を支えているのが「彼への支持だけを重視する」という行動様式で、これをもう一歩進めると、彼への支持に影響のあることとないことを上手に分離した上で、「支持に効く箇所を手当すること」と「それ以外は無視すること」になる。
いくらはちゃめちゃでも、支持にダイレクトに影響を与えそうなことは上手に回避していて、そのあたりが周囲を操作してるなあと感じるところ。

彼への支持が全部だという感覚はたとえば、個別の言動の支持が低いことを指摘されても「しかし自分は支持されている」といった言説となって表れてくる。
あたかも彼への支持が集団からの全面的な委任状のような言い方をする。

よく彼や彼の取り巻きが勉強不足だと言われる。
しかしむしろ彼は勉強熱心だし頭が悪いわけでもないと思う。
ただ勉強の範囲が偏っていて都合の良い取捨選択が起こっているだけだ。
そして固定された「真実」に向かって、一貫して真摯に努力を続けている。

自分を守ることに必死で事実を受け入れられないのは、自尊心の基礎工事が脆弱だ。
例えば「自分が以前より良くなっていること」あたりに自尊心の基盤を置いている人であれば、違う意見や都合の悪い事実も「自分をアップデートする材料」に見えるため受け入れられる。
しかし自分でコントロールできない要素に自尊心の基盤を置いてしまうと、外的な影響で自尊心が簡単に揺らいでしまうから「基礎工事が脆弱だ」ということになる。

彼の言動を見ているとどうしても、自尊心の基礎工事が脆弱な人だという印象を抱く。
持論を否定されると必死で反論する特徴がそう見えてしまう。