授業態度とワーキングメモリー

 広島大学教育学部 湯澤教授の調査で、授業態度とワーキングメモリーに以下のような相関が認められています。この項目に当てはまる事が多く、かつ国語や算数の成績低下が著しい場合は、一度検査を受けてみても良いかもしれません。
●言語性短期記憶の問題

教師の指示をすぐに忘れる
国語の時間,読みのミスが多い
算数の時間,九九がなかなか覚えられない
外国語活動のときなど,外国語の耳慣れない言葉を真似して繰り返すことが苦手

言語性ワーキングメモリの問題

話し合いのある活動になかなか入れずまた話についていけない
作文や日記を書くのが苦手
国語の時間,読解問題につまずく
算数の時間,文章題につまずく

視空間性短期記憶の問題

黒板の文字をノートに書き写すのが遅い
アナログ時計を読むのに時間がかかる
算数の時間,三角形や四角形の性質について理解しにくい
図工の時間,絵や模様などを描き写すのが苦手

視空間性ワーキングメモリの問題

体育の時間,ラジオ体操やダンス等の一連の動作を,覚えるのが苦手
理科の時間,複数の実験器具を操作しながら実験を行うのが苦手
算数の時間,図形の展開図が理解しにくい
生活科の時間,地図を使って学校探検や商店街調べを行うことが難しい