死んだら無だよと平気な顔をして人前で言える一般人でも
癌になるとか強盗に襲われるとかしていざ目の前に無が付き付けられたら
俺達タナトと同じように怯え震えて咽び泣くのに違いはない
一般人は無が平気なのではない、無に鈍感か無を先送りにしているだけだ
タナトより合理的思考なだけでタナトよりも死や無の恐怖に耐性が付いている訳ではない

だったら俺はタナトでいいし、無を怖がる事に対して格好付けたりしない
むしろ無に還るギリギリになってから死にたくないとかもっと色々やりたかったと後悔するより
常に無を意識して無を逃げずに見つめていく生き方をしている方がよほど格好良い