「・・・・・。」
トオルは明滅する画面をただ見つめていた。
一体これは何なのか。
自分の意思とは別に指先が電源スイッチに伸びてゆく‥
ゲームを終わらせてはいけない。トオルの葛藤もむなしく
震える指先がスイッチを切る。
なにか自分の計り知れない力に翻弄される自分の運命を
悟ったのか力なくうな垂れるトオル。
ふと、自分の背後に視線を感じ凍りつく。
いけない振り返ってはいけない、
操り人形の如く軋みながら背後に向きつつある
頭部に虚しく抗い続けるトオルの見・た・も・の・は・・・・・・(以下略)