悪質なイタズラかと思い、破り捨てようとしたその瞬間、
一切の音が消え、辺りが白黒写真のように青くなった。
自分以外の、すべての物体の動きが凍り付いていた。
「な、何が起きたんだ?」
ふと気がつくと、手紙が淡い光を放っている。
隆は恐る恐る手紙の封を開けた。(続く)