今までのプログラムのせいか、自我を持てても村人Dはアリヤハンの町にやってきた冒険者に対し、つい「ようこそアリヤハンへ!」と挨拶をしてしまう。
ある日……その挨拶をしてしまった相手が、偶然にも例の美少女パーティだった。
彼女達とは自我を持つ前に一度会話をした事がある。といっても「ようこそ〜〜」なのだが。
たったそれだけのセリフだというのに、勇者リュネス達は村人Dの事を覚えていた。

勇者リュネス「あれ、あんたまだそんな事言ってんの?それともその台詞が気に入ってるとか?」
剣士イデ「よっぽど暇人なんだなテメーは。ちったぁ今までと違う事しろよ!」
僧侶シーユ「せっかく自由になったのだから、わざわざ看板の前にとどまらなくても良いんじゃなくて?」
魔法使いメイエル「…………。」

噂の美少女達が一気に話しかけてくれたものだから、村人Dは少々戸惑いながらも適当に返事をする。