オープニング

深夜、レフスの仕事部屋で雑務処理をしている赤騎士レフスと青騎士パベル。

レフス「ごめんなさいねぇ、パベル。こんな遅くまで仕事手伝わせちゃってさぁ。」
パベル「なに、構わんさ。」
レフス「へへ・・・あんがと。」
パベル「気にするな。」
レフス「うーん、まぁ頑張って気にしないようにしてみるわ。
・・・あー・・・そういえば、そろそろイシュトの誕生日なのよねぇ。」
パベル「イシュト?」
「・・・あぁ、キミの補佐官か。確か幼馴染だったな。彼がどうかしたのか?」
レフス「まぁ、ねぇ。ね、パベル。あなたはイシュトの実力をどう思う?」
パベル「そうだな。もう十分騎士のレベルに達していると思うけどな。」
「キミは貴族出身で彼は平民の出だから昇進の速度に差は出ているが、実力も実績もなんら遜色は無い。」
レフス「やっぱりそう思う?」
パベル「?うれしそうだな。」
レフス「私ねぇ、今度の団会議で彼を赤騎士に推薦したいと思っているのよねぇ。
もちろん実績を考慮した上での話だけどさぁ。」
パベル「・・・」
レフス「それに、彼が騎士になったらようやく人目を気にせず対等の付き合いができ・・・」
パベル「あぁ、もうこんな時間だな。私は用事があるから先に帰らせてもらうよ。」
レフス「あら、そぉ?」
パベル「・・・」
(無言で部屋を後にするパベル)
レフス「・・・突然変な人ねぇ・・・」