済まぬ。いわゆる“美少女ゲームにおけるゲーム性”っつー奴を
いかに「設計」するかという方法論で行き詰まってしまい、
その手前で足踏みしとった結果、
ずるずると状況説明ばかりが続いてしまったのだ。

一応、「川渡り問題」(農夫が狼と山羊とキャベツを持って
ボートで川を渡るというパズル)にヒントを得て、
「こうすれば、複数のヒロイン間の人間関係まで絡めた
攻略ストーリーが効率よく書けるのではないか?」という
手法らしきものを思いついたので、現在その手法に則って
中盤のストーリーを構築しておったりするのだ。

話を簡単にするために、男一人と女三人のケースとする。その上で、
「男が、三人の女と結婚するにはどうすればいいか」を考える。
一夫多妻が許されていない社会では(つまり、シングルヒロインが
原則のゲームでは)、男が身分を偽って、三人の別の人物として
結婚することになる。複数のヒロインにそれぞれ別の攻略ルートが
あるゲームがこれであり、一種のパラレルワールド的世界観である。
これに対して一夫多妻が許されている場合、一人づつ個別に
結婚する方法があって、たとえば鬼畜系ゲームで
一人づつ犠牲にしてゆくパターンがこれに相当する。
三人と同時に入籍する場合は、同じく鬼畜系の三人まとめて
拉致監禁するパターンあたりに相当する。
以上のパターンは、一般的にはゲーム性が低いとされるハズである。