ヨピツァーは謎の教団と接触し、なんとか協力関係を結ぶ事にこぎつける。
教団のリーダー・ゾルデラの情報を元に、ヨピツァーはシポゼイを止めるための戦いを始めた。

かつて勇者が魔星を封じるために投げつけた聖槍イスキュダーンをめぐる攻防。
魔王の影と呼ばれた大魔獣ジャヴォルの召喚陣の破壊。
風土病に罹患して瀕死のマモメを精霊転生させようという試み。
暴走したヴェヨンケルによるメカ魔王の襲来。

そして、魔王復活の最後の鍵となる「魔王の遺骸」が、
オンジュラーガの秘密ブロックに安置されている事を突き止めたとき。
おそるべき真実が明らかになる。
乗員の魂は魔王復活の生贄、船内に召喚された魔物、魔星に不時着した船……。
そう、オンジュラーガそのものが、魔王復活に必要なものを抱えた祭壇だったのだ。
ヨピツァーは清掃中に見た記憶を頼りに、船内の怪しげな場所を浄化していく。
最奥部にたどり着いたとき、儀式は不完全ながらも完成してしまっていた。
シポゼイは不完全な儀式を即座に切り替えて、魔王の完全な復活ではなく、自身が魔王となる契約を交わしたのだ。
なぜそこまで。問いかけるヨピツァーに、シポゼイは答える。
いいや、これが真の狙いだった。

シポゼイは戦争の中で親を失い、社会の中で兄弟を失い、悲劇を繰り返させないように軍に入った。
だが、軍もまた腐敗し、敵地ではシポゼイがかつて、そうされたような非道がまかり通っていた。
もはや世界は救いようがない。絶望したシポゼイは自らが魔王となって人類を粛清することにしたのだ。

ヨピツァーは精霊獣となったマモメと融合し、ヴェヨンケルの遺したメカを身につけ、
タニホの祈りの祝福に守られながら、ゾルデラの魔術の援護を受けて戦った。
魔王の力は絶大だった。
波動が嵐のように吹き荒れる中、オンジュラーガの船体は弾け飛び、
戦いの舞台はいつしかオルゾギラン・バルゲ全土となっていた。