一方で、徹底的な近親交配と選別を繰り返すだけで都合の良い種が容易に
作られないようにする工夫や、クローン最強にならないような制限も必要である。
技術的には、致死性の遺伝形質を決めておくことで血が濃くなると
流産が発生しやすくしてみたり、クローン個体は老化速度が速くなるなどのルール
でバランス調整する。
もしくは、冷凍精液やクローン技術を無理にゲーム内に持ち込まない方がいい。

ゲームプレイヤーの目標が収益改善による経営拡大であるならば、
血統管理の目的は、経営スタイルのベクトルに合う(都合の良い)
個体を経済的合理性の中で増やすことであり、
その実現方法として与えられる選択肢が、
人工授精における精液の選抜と母体の選択ということになる。

または、牧場主向け遺伝子提供ビジネスを主題にしたゲームというのも興味深い。
肉質の良い牛と、良い乳を生むメス牛、長く搾れる種牛とでは、
それぞれ異なる交配戦略が必要で、家畜に繁殖年齢制限を設けることで、
パズル的思考が求められるゲームになるのではないかと思われる。