>>382
昭和15年9月15日、海軍首脳が一同に会して
三国同盟に対する海軍の最終結論を決定する会議が開催された。
これを主導していたのは豊田海軍次官。

そしてこの会議で、全く反対意見は無く海軍は賛成するとの結論に至った。
出席していた山本五十六もこの時、まったく反対していない。
以前は猛反対していたのに、この時はまったく異論は出なかったとのこと。

なぜ山本五十六が豹変して反対しなくなったかだが
考えられるのは豊田海軍次官の画策によって
海軍側にもよほどの利点があることを政府、陸軍からも
条件として取り付けていたに相違ない。

それは何かだが、予算拡大
そのためには陸軍の北進を阻止して南進、陸上攻撃機の配備拡大等
以前は三国同盟=北進 だから海軍は反対
だったわけだが、そうではなくなっていた、としか考えられない。
陸軍に何らかの交換条件を取り付けたとしか考えられない。

そして現実の南進を主導したのは
海軍次官から外務大臣に就任した豊田貞次郎だという事実。
この流れは政略にたけた豊田の主導だったのは間違いない。