GF長官を始め、南雲シンパの心象が悪い半藤一利と保坂正康が書いた「総点検・日本海軍と昭和史」を購入した。
小職が、南雲・草鹿・源田を批判する際に「不意の横槍」に拘ることが多い。ttp://toro.2ch.net/test/read.cgi/army/1362788622/855

この本を買った決め手は、草鹿が、山本長官からの厳命を記憶していたこと、及び結構激高してたらしい記述を見つけたこと(笑)
単行本p275から引用。
「この作戦の目的はミッドウェーの攻略にある。機動部隊は攻略部隊に協力して敵の飛行基地を叩け。
同時に敵の機動部隊が出て来たら先ずこれを片付けろ、というのである。 <=★★★
(中略)窮屈に縛っておきながら、横から機動部隊が出たらうまくやれというのだから、やらされる方は迷惑な話だ」とのこと。
最高指揮官・山本五十六の厳命があったこと、草鹿は明確に記憶してる。
この文を読んで思い出したのは、真珠湾空襲後、帰路にミッドウェーを叩けとの命令に、
「相手の横綱を破った関取に、帰りにちょっと大根を買ってこいというようなもの」と激高したってエピソード。
まぁ、草鹿は、山本の厳命をキチンと遂行する意欲なんざ、全く持ってなかったんだな、と受け取れた。
「俺は俺の流儀でミッドウェーを攻略するぞ、結果が伴えば山本長官も文句を言うまい」というのが草鹿の声に出さないホンネ、と感じた。
ミッドウェー大敗の責任のかなりの部分、やはり草鹿の驕慢な態度にあった、ではないだろうか?

更に小職が思わず噴いたのは、半藤の取材に対し、草鹿は真珠湾や大和特攻の説得(一億総特攻の魁)のエピソードに対しては【饒舌】でありながら、
ミッドウェーに関しては、舌の勢いが全く鈍った、との話。まぁ、そういう器が小さい人間だったんだろうネ