>>844の続き
以上が中島2F通信参謀の回想の全文ですが、
これについては同戦史叢書は何らの考察も説明もありません。
(個人的には、三戸6F参謀長の筆者注とは大差があると思料します。)

>「〜別に驚いた記憶はない。
なにか前に情報があったのではなかろうか。」
何かを含むような、もって回ったような発言です。
これに突っ込んだ質問をしていないとしたら、
筆者は戦史編纂官として問題なのではないかと思料します。

私は未読ですが、首席参謀の紹介によると『海軍反省会』続巻にて中島参謀は
「“6F情報”は東京通信隊から全艦隊宛て反復放送された」
という考察(主張)をしているそうですが、
もしかすると戦史室の上記調査の時点から、そのようなことを匂わせていたのでしょうか?

(しかしながら同『海軍反省会』では、
「愛宕は当該反復放送を受信した可能性はあるが、自分自身は見ていない。」
ということらしいですので、2F通信参謀という職責にありながら、
その発言では無責任かつ説得力が無いとしか言えないような…。)