一側面に過ぎないがリノのアンリミレースではグリフォンマスタングが存在するし
RBのような優勝機もあるがあくまでマイナーな存在。
F8Fやシーフュリーなどの空冷エンジン機がより排気量の大きい大馬力エンジンに
換装するのがポピュラーな方式なのとは対照的。
理由の一因は空冷エンジン機は大馬力になって外径が大きくなることに対する
空力的なデメリットは多く語られるが、液冷エンジンではより以上に難しく
冷却系等の増強など重量的な問題は深刻で崩れたバランスをとるのは非常に難しいとされる。
非常にコントロールの難しい機体になってしまうと言う事だ。
故にリノレーサーの多くはグリフォン改装ではなくマーリンのパワーアップ技術向上の道に向いた。
P-51のグリフォン機では登場までに時間がかかったであろうし、
うまく開発出来ても燃料消費量の多いグリフォン機ではP-51の長所である航続距離の長さは
損なわれる事になってマーリンマスタングに比べて速いだけが取り得の機体になって居た可能性が強い。
速度はすでにジェットの時代になってそれには劣り航続距離も短くなっている操縦も難しいでは
朝鮮までは生き残れなかったと思うよ。
P-51は重い欠点を大きなエンジンを積むパワーアップで解消するのではなくエンジンは同系列あるいは同クラスで軽量化する道を
歩む方向だったがこれが現実的な道だったと思うよ。