チャーチルは「Uボートの造船所とフォッケウルフをどうしても潰さねばならない」と演説
英国空軍省はキール、ハンブルク、ブレーメン造船所を最優先戦略目標に選定

連合軍は将兵10万で北アフリカに上陸。その輸送船団はジブラルタル通過することになる。
デーニッツ潜水艦司令はUボートで兵員輸送船をたたく計画をたてた。
ジブラルタル待ち伏せのため、U155など精鋭艦で「シュラゲータ戦闘団」を編成した

U155は輸送船団の前方2700メートルで魚雷4本斉射、すぐさま深度200メートルまで潜行した
アドルフ・ピーニング艦長は発射と同時にストップウォッチのボタンをかちっと押し込んだ。

発射後の3分2秒、3分24秒、3分25秒に水中爆発音を確認
魚雷は先頭艦アルマーク、揚陸艦エトリック、空母アベンジャーに命中したのだ
ピーニング艦長は「推定1万5千トンの大型兵員輸送船を3隻撃沈した」と打電
結局、7千トンのアルマークは助かって曳航されたが、1万二千トンのエトリック、1万トンの空母
アベンジャーはうしなわれた。爆弾庫が誘爆して爆沈したのだ。

デーニッツ潜水艦隊司令は日誌に「Uボートはこの海上破壊戦争の主役である。最小の犠牲で以て
最大の戦果を挙げなくてはならない」と満足気に書き込んだ

きたるべきノルマンディ上陸にとり大型兵員輸送船を襲うUボートが脅威であることは明らかで
カサブランカの英米首脳会談で、Uボートと、造船所が最優先目標に改めて指名される