ロシア国防省は11日、Youtubeを通じて開発中の第5世代戦闘機「T-50(Sukhoi PAK FA)」の公式映像を初公開した。

T-50は米国のF-22に相当するステルス戦闘機で現行のMiG-29やSu-27に代わるロシア空軍の主力戦闘機として
1980年代後半から開発計画が進んできたものとなる。途中、ソ連の崩壊を受けて、開発計画は頓挫したが、
2000年代に入ってから再び再開され現在に至るまで、合計6機の飛行試験機が生産されてきた。

ロシアは特に軍事機密のベールに覆うことなく、これまでも航空ショーなどの場においてT-50の公開飛行を行ってきたこともあり、
T-50の映像が公開されることは今回が初ではないが、ロシア国防省が制作した公式の宣伝ビデオの中で断片的ショットを超えて、
T-50の映像が本格的に使用されたのは今回が初となる。

ロシアは既に、T-50の飛行試験を終了し、量産工程に移行することを計画中と考えられており、
今回、ロシア空軍の宣伝ビデオの中にT-50を含めたことは、T-50に対するロシアの自信の表れともなる。

一方、T-50のユニットコストは、F-22の1億5000万ドル、F-35Aの9800万ドルを大幅に下回る5000万ドル前後となるものとも見られており、
性能面においてはともかく、コストパフォーマンスの面においては、F-22やF-35を大幅に上回るものとなる見通しともなっている。

量産工程以降後のT-50は、外貨獲得のためのロシア最大の輸出商品ともなることが見込まれている。


公式映像
https://www.youtube.com/watch?v=ca6ARA4V0v4
http://business.newsln.jp/biztech/images/201608170950160000.jpg

http://business.newsln.jp/news/201608170950160000.html