インド、FGFC計画の共同開発離脱を決定 -86億ドルの取引は凍結へ
http://www.business-standard.com/article/economy-policy/8-63-billion-advanced-fighter-aircraft-project-with-russia-put-on-ice-118042000029_1.html
インドはロシアに対して、Su-57/FGFAの共同開発からインドが離脱することを伝えた。合わせて、今後はロシア
が単独 開発を行ってロシア空軍にSu-57が就役した後に、もしかしたら共同開発に復帰、もしくは開発が完了し
た戦闘機をを購入するかもしれないと の意向を伝えた

インド空軍はFGFAの性能に不満を有しており、レーダーの全周探知能やより強力なエンジンの搭載など50項目
以上の改善を要求していた。インド空軍はFGFAのステルス性が十分ではないとして購入に消極的になっていた。

しかし、共同開発計画からの離脱はインド空軍の第5世代戦闘機調達に悪影響をもたらすことが懸念される。インドは
F-35の調達はしないとしており、国産第5世代戦闘機計画AMCAもFGFAで得られた技術やノウハウを生かして
開発を行うことにしていた。

FGFA計画が白紙になったことで、F-35の採用の可能性が再び浮上してくることも考えられえる。アメリカはロシアの
インド空軍での戦闘機シェアの高さを崩したい意向がある。既に米海軍のフィリップ・デービッドソン提督は議会で
印露の歴史的依存関係を「破壊したい」と証言している

インドがFGFA計画に投資予定だった86億ドルの開発費は、既に支払い済みの2億9500万ドル(これは損失となる)を
除いて支払われないことになる