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@@ 戦時中・戦場でのほのぼのとした話し 13 @@©2ch.net
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0001名無し三等兵 転載ダメ©2ch.net垢版2014/11/13(木) 22:49:13.74ID:CYSjh6VZ
ここは戦時中、戦場、及び軍隊内での「ほのぼの」とする話しを楽しむスレです。
煽り、荒し、工作員は相手にせず、完全無視をしていただきますようお願いいたします。

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@@ 戦時中・戦場でのほのぼのとした話し 12 @@
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0016名無し三等兵垢版2014/11/16(日) 18:13:03.14ID:bsgKn9IZ
>>7
1972年、日本の東急車両がソ連機械輸入公団から、サハリン向け客車130両の受注に成功したときの話。

大量受注といっていい数の受注だったが、納期が短く、
東急車両側では試作車を作って検討する時間がないため、
モスクワで主要図面の承認を受けた段階で製造をスタートせざるを得なかった上、
ソ連側から製造工程を監督する検査官が来日したのが、製造工程がかなり進んでからという有様。

娘1人、息子1人がいるソ連検査官、夫人と息子を連れての来日だったが、
一家での亡命を当局が恐れてのことか、娘の来日は認められなかった・・・が、検査官、鬼の鉄道マンでもあった。

「温水暖房はいいが、日本で使っているような温水ボイラではだめだ。
それに、電気循環ポンプを使って温水を循環させるものでは話にならない。
ポンプが故障したらどうするんだ?湯が自然対流で流れるようにしなくてはいけない。
冬の氷点下40℃の荒野で、暖房が止まったら乗客も乗務員もみな死んでしまうのだぞ?」
東急車両は急遽、自然対流式の温水暖房に対応した特製の大型ボイラを作り、暖房配管も全面的に見直した。

「床下配管のコックの配置も、こんなに狭いところに置くのはなっちゃおらん。
なるほど素手では扱えるが、ロシアの冬に、分厚い手袋をはめてでは操作できないではないか?いいか、これを見ろ」
ソ連から持参の冬用手袋をはめてコックを操作する検査官、確かに床下部材が邪魔になって操作できない。
東急車両はすぐに、配管の設計をやり直した。
0017名無し三等兵垢版2014/11/16(日) 18:13:59.49ID:bsgKn9IZ
「ソ連式の安全基準測定は、ブレーキをかけた車両に試験車を衝突させ、安全を確認することになっている。
これこそがいちばん確実で合理的な測定だ、日本式の荷重試験と走行試験だけでは信用できない」。
東急車両はそれまでに例がない、新車を衝突させての安全基準測定を行った。

幾多の難関を乗り越えて、最後に残っていたのが納入先の鉄道での現地試験だったが、
当時、ソ連はサハリンへの外国人入国を認めておらず、東急車両のスタッフが赴くことができない。
やむを得ず、国鉄の協力を得て東海道本線大船⇔来宮間で、回送列車の名目で走行試験が行われたが、
ソ連検査官、各駅ごとに線路に降り、台車軸箱に手を当てて過熱がないか確かめる念の入れよう。

・・・東急車両から130両の納入が終わったとき、ソ連検査官も妻子とともにソ連に帰っていった、
帰りの便はソ連貨物船、ソ連では貴重品のちり紙などをお土産にしての帰国であったが、
仕事にまったく妥協せず、東急車両側にも強い印象を残して帰った検査官、
のちにはモスクワのソ連国鉄本社に栄転になり、
東急車両と検査官の”作品”ともいえる客車は、その後も末永くサハリンを走っていたという。
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