これは厳密には戦時中ではなく、近年の紛争地帯での話しなんですが。
日本人のボランティアが赴任している場所で紛争が起こり、派遣元
からは帰国の指示が出た。
ところが赴任地から空港へ向かう途中、一人が突然胸の痛みと呼吸
困難に陥ってしまった。
気胸だった。
一旦は現地の病院に入院したものの、紛争は病院すら安全な場所
ではなく、また、充分な治療も受けられない。
このピンチに出てきたのが米軍。
病院近くの空き地に半ば強引に着陸、気胸の日本人を乗せ、気圧の
変化が起きないように低空飛行で紛争地帯を脱出。
その後、完璧なリレーで日本まで送り届け、途中で気胸の処置も
してくれた。
この行動が当事国との合意の上だったのか?は不明。
で、最初のヘリを降りるとき「なぜ日本人の自分を米軍が迎えに来てくれたのか?」を尋ねると、「ボランティアは国籍に関係なく
等しく地球人である」という答え。