>>588
かってのソ連国土防空軍戦闘機には、西側機のようなサバイバルキットが積まれていなかった。
釣り針、糸、非常食料などが積まれるようになったきっかけは、
シベリア上空で機体故障により脱出したはいいが、丸腰でシベリアの荒野に放り出され、
後日、遺体で発見されたパイロットの遺書だった。
「かくもパイロットを大切にしてくれた軍、共産党に感謝する」。

だが、サバイバルキットと同時に、非常時に使える武器として、
パイロットに拳銃を貸与することになったあと、
フライトが中止になったパイロットが官舎に帰ると、奥方が間男を連れ込んでおり、
パイロットがベッドに拳銃を撃ち込んで間男もろとも奥方を射殺する事件が発生。
以後、拳銃だけは部隊で管理し、フライト前に貸し出してフライト後に回収するようになったとか。