対潜ヘリから吊り下げるソナーが実用化され、潜水艦にとって大きな脅威となり始めた1957年。
英海軍が北アイルランド沖での演習中、
潜水艦スプリンガーの艦長が対潜ヘリによる探知を察知するや急速浮上、
ヘリが吊り下げていたソナー本体に体当たり。

”耳つぶし”を食らわせたあと、スプリンガー、見事に逃げ切ったまではいいが、
奇想天外な戦術の度が過ぎたか、艦長は危うく軍法会議にかけられるところだった・・・が、

この事件がアイデアの種となり、1964年から英海軍では対潜ヘリ攻撃用に、
対空ミサイルを搭載する可能性が研究され始め・・・た、まではいいけれど、

現在に至るまで実戦配備されていないのは、やはり、潜水艦にとって対潜航空機が抗いがたい天敵なるゆえか。