児島襄の「マニラ海軍陸戦隊」より
マニラ市内から米軍に追われて逃げる陸軍の一団が
フィリピン人の住宅街に隠れたところ
とある家の中を覗いたら麻雀をしていた。
隊長は麻雀も好きだったのでつい見ていたら
そばで部下が「チー、チー」と言うので
隊長は内心「馬鹿、ポンじゃないか」とささやきかえしたが
実は部下はフィリピン人が通りかかったので
とっさにフィリピン人特有の呼び声を出して切り抜けたという訳。

この隊長、他にも数人で米軍の見張りの前を「酒屋に使いに行く下男の足取りを真似た」感じで小走りに無表情に通過したりして
なんとか脱出に成功した。

証言した側か書いた側かが話盛ってる気がしなくもないが
全体的に悲惨な話の中で少しほのぼのしたので一応書き込み